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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


こっちでピックアップした写真とクライアントさんが持ってきた写真を見ていいと思うものを選んでもらってリハーサルを進めるけど…反応はイマイチ

「うーん…写真通りなのにあたしがやると似合ってない…」

「多分好みはこういう感じなんですけど、肌の色や骨格を見るとこういう方がぴったりくるのかなって思うんですけど試させてもらえますか?」

これまでに自分の仕上げた花嫁さんたちの写真を何枚か見せながら似合いそうなものを提案していく

「黒須さんのおすすめで一回やってもらいたいんですけどいいですか?」

「もちろんです」


好みと似合うものが同じ人もいればそうでない人もいるから、あたしが結婚式のメイクをするときは希望を聞いた後に提案をするって決めてる。

骨格と肌の色を見て色を選びながらメイクを乗せて、まつ毛エクステをする予定って聞いてたからどんなデザインでするのかを確認してから付けまつげでそのデザインになるように少しずつ付けた。

最後にリップを乗せてメイクは完成。

緩めの髪がいいって言ってたけど顔立ちがキリっとしてるから横は残さず王道のシニヨンだけど後ろの丸みのある所を少しだけ緩めてふんわり作る。


「あたしだったらこういった感じがお似合いになるかなと思ったんですけどいかがですか?足りないところとか変えてほしいってところがあればおっしゃってくださいね」

「リップをもう少し赤めにしたいんだけど、どんな赤がいいか分からなくて…」

「肌の色的にトマトっぽい赤だとすっごく肌も明るく見えると思うんですけど、イチゴのような赤だと肌がくすんで見えてしまうのでこっちのカラーを足してみますね」


ウエディングドレスのメイクとカラードレスのメイクの2種類のメイクを決めて写真を撮ってから、当日何を使うのか分からなくならないようにすべてのコスメの記録をしてホテルを出た。


6時か…
中野チーフがまだいるなら寄って行こうと思って連絡を入れたらまだいるってことだったから寄らせてもらうことにした。

「すみません急に。ちょっと今後の予定について相談したくって」

「いつでも歓迎」

にっこり笑って迎えてもらって中野さんのオフィスで打ち合わせをした。


「今後は他のグループとも打ち合わせをしてもらうけど、本業に差し支えるようならいつでも言ってね」

「ありがとうございます。では失礼します」
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