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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


借りてきたDVDをパソコンとテレビの2台稼働で1.5倍速で見ながら3人でこれはおかしいとかこれがいいかもとか言いながら一番背の高い美緒に男役で一番背の低いあたしが女役になって実際形を作ってみてさつきが撮ってフレグランスイメージとすり合わせる。


もう既にくたくただけど諦めるわけにはいかない。
チーフがあたしに期待をしてくれたこともそうだけど、何よりも社内全体が青峰君を使いたいと思ってるんだからできることはすべてやりたかった。


さつきの借りてきたDVDを見てたらあるシーンで美緒が止めた。

「これなら触ってないし、どう?」

「やってみて!」

さつきに言われてあたしが壁際に立つと美緒がその横に手をついて至近距離で顔を見つめてくる。

「えへ…」

「ちょっとみさき笑わない!あたしの方がおかしいんだから!」

さつきが写真を撮り終わって美緒が離れたから一緒に写真を見るけどあたしの顔が変すぎる。

「これって噂の壁ドンみたいなもんでしょ?これ美緒だから楽しかったけど、男の人にされたらあたしは怖いんだけど」

「え?怖いかな?あたしはテツ君にされたらキュンとするよ」

「涼太にされたら顔見れない」

美緒がちょっと顔を赤くしてるから可愛すぎる。

「あ、でもあたしはこんなことされたことないからあたしの意見は無視でOK。経験者の意見優先で」

DVDの続きをを再生させると壁に追い込まれた女の子が下を向いたんだけど、男の人が軽く顎に手を添えてそのままキスしてた。
長い付き合いって設定だから初々しさってよりはやっと通じたって感じだったけど。

「あたしこっちの方がいい。キスする直前の感じ」

「よし!それもやろう」

さっきと同じ位置で壁に手をついた美緒が反対の手であたしの顎を押し上げるようにしてからすっごい綺麗な顔であたしに接近してくる。

「あ、ちょっとほんとにキスしないで」

「しないよ!笑わせないで」

さつきが撮れたよっていって画像を確認したけど……

「これみさきの顎に美緒が触ってるじゃん?触らないって条件に当てはまってないね」

あ、ホントだ。
てことは、これはなしかな……

「え、そんなんちょっと変えればいいじゃん」
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