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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


世間が年末年始休暇を終えて、さつきと美緒も既に通常運転で仕事が始まっていた。

今日はさつきたちの会社で新年のあいさつと打ち合わせ。
発売までは約11か月。
クリスマスの商材として出すから遅くても11月の下旬には店頭に並べる。CMや広告は9月後半に出し始めるから、商品イメージを決めた後はアクターの選出になる。撮影は8月か遅くても9月初旬か…
頭の中で逆算してやらせてもらえるならメイクをしたいと申し出るつもりでいた


黄色のフレグランスはどちらかといえば琥珀のようなゴールドのような色に決まって赤と青は深みのある大人に好まれるカラーが選ばれた

黄色は黄瀬君っぽいなと思っていたら他のグループでも黄瀬君の名前が挙がっていたみたいで黄瀬君は満場一致で決まった

赤と青はあたしは全くイメージが湧かなくて案を出せなかったら他のチームから赤に大我で青に青峰君の名前が挙がって思わずさつきと美緒と目を合わせてしまった

「スポーツ選手で国内外から人気の高いこの二人を起用することでフレグランスの価値の底上げと販売拡充を図りたいと思っています」

この理由に大多数が賛成した

「その二人を起用することは賛成ですが、あちらサイドとの交渉が難航する可能性や、断られた時を考えてもう1名ずつ候補を作っておきますがよろしいですか?」

「はい。それでは……」

アクター選出の会議がひと段落して休憩が取られて3人で目を合わせて即座に会議室を出て使われてない別の部屋に入った。

「大我使うの?」

「かがみんはいいとして大ちゃん?」

「でも断られたら他に行くんだよね?」

「「みさき甘いよ」」
二人があたしを見つめて距離を詰めてくる

「中野チーフが無敵なのは社内だけじゃない。交渉力がすごいの」

「常に戦略的で相手が自分のペースだと思ってても既に中野チーフの手中にあるの」

「しかもあたしと大ちゃんが幼馴染だって知ってるしね」

「え⁉なんで!?」

「テツ君と付き合う前に大ちゃんが会社に送ってくれた時に中野チーフに見られて、彼氏か聞かれたから幼馴染って言っちゃった」

「二人は撮影に立ち会うんだよね?」

「「うん」」

「てか、中野チーフは撮影の時に作るメイクチームのセクションチーフにみさきをって言ってたからみさきだって他人事じゃないよ」

なにこれ…カオス
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