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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


side青峰

最近はみさきの仕事が忙しくてほとんど連絡が取れてなかったけど黄瀬が送ってきたみさきと犬の本は毎日見てた。

何回見ても最後のページがすげぇいい。

家で見るときは大体ネロものぞき込んできて不貞腐れたような顔をする

『この犬もいいけどお前が一番かわいいぜ』

俺が撫でてやると横に伏せて顔を膝にのせてくる。
ネロは俺が他の動物を可愛がるとヤキモチを妬くのか顔に出してくるけど
そういうとこが可愛い

そろそろ日本は年明けだななんて思ってたらメッセージが届いた。

(こっちは新年になりました。今年は彼女を期待してます)っつーお袋からの嬉しくもないメッセージ

だから、俺はみさきしか無理なんだっつーの。みさきが俺を好きになんなきゃ一生彼女なんかできねーよ。


(明けましておめでとうございます。去年は本当に色々ありがとう。今年もよろしくお願いします)って律儀なあいつらしく普通のメッセージだったけどすげー嬉しかった。


少し前に話した時に年末年始は関係なく仕事だっつってたから俺が連絡を返して煩わせんのも嫌だから、こっちが年明けたら連絡を返すことにした。


日本から14時間遅れて年が明けてこの時間なら起きてるだろうと思って電話をした。

何回かコールが鳴って少しの沈黙の後「まま?」って寝起きのみさきの声が聞こえた。

やべぇ。起こしちまった…
ママではねぇし黙ってる訳にもいかねぇから「俺だ」って言ったら、眠そうな少し掠れた声で名前を呼ばれた。

あー可愛い
起こしちまって悪いとは思うもののみさきのゆっくりした喋り方はすげぇ可愛い。

起こしちまったことを謝ってこっちも年が明けたっつったらメッセージと同じように新年の挨拶を返してくれた。

みさきのちょいちょい敬語出してくるところもなんか可愛い。

黄瀬が進藤をアホみてぇに可愛い可愛い言ってるのが少し分かる気がした。
好きな女ってめちゃくちゃ可愛く見える。


もう起きるっつってたから仕事があんのかと思ったら、朝まで撮影してて、それが今日の仕事だったっつーから仕事の合間に俺にメッセージをくれたことが分かってすげぇ嬉しかった。


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