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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


side青峰

こっちの時間から逆算して向こうは多分朝の4時頃だと思って朝帰りかと思ったけどあからさまには聞けなくて「仕事じゃねぇよな」って聞いたら2時間前まで仕事してて明日の用意と風呂に入ってたらしい

こんなに働きまくって稼いだのに俺に使っていいのかよ…
でも贈り物をもらって値段の話なんて無粋なことはさすがにしねぇ。

この時期は毎年そうだから慣れてるって言うみさきに電話した目的であるプレゼントの礼を言ったら「気に入ってくれたら嬉しい」って小さめの声が聞こえた。

気に入るに決まってる。
みさきが俺のことを考えて選んでくれたってだけですげぇ嬉しい。

ベルトのオーダーの話をしてくれて、このままでも好みだけど、ベルトのオーダーカードだって有料サービスなことくれぇ分かるから無駄にはしたくなくてオーダーさせてもらう事を伝えて、改めて礼を言ったら「色々してもらってる」とか言われたけど、この時計もらう程してねぇっつーの。

電話のことも、自分もしたくてしてるとか……
可愛すぎて今すぐ日本に戻りたくなった。
一緒にいてこんなこと言われたら色々我慢できねぇ気がする。

これ以上可愛いこと言われたら好きだって言っちまいたくなるから電話を切った。

やべ……焦ってたせいで何時に電話するか聞き忘れた


まぁみさきは用意早えーし、仕事の用意は済んでるみてぇだから1時間前に起こせばいいか。

時計を眺めながら前に送られてきたカタログに女物も載ってたことを思い出してそれを持ってきて見てるとネロが構えって鼻でカタログをつつきだした。



時計をしまってから久しぶりにネロと遊びながら休みを過ごして、もう少しでまたみさきの声が聞けると思うと柄にもなく口元が緩んだ。

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