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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


ここ2週間はあたしの仕事が忙しくて青峰君ともほとんど連絡を取れなくてプレゼントがきちんと届いたかも分からなくて今日の仕事を終えたら配達状況を確認しようと思っていた。

夜中の2時に仕事を終えてプライベートのスマホを見ると青峰君から着信とメッセージが入ってた。

(昨日家に戻って受け取った。すげぇ嬉しい。ありがとな)

あ、そうか試合で長く留守にすることもあるんだった
聞いてから送ればよかった
でも無事に届いたから一安心

(使ってくれたら嬉しい)

素早くそれだけを返してタクシーに乗り込んで自宅に戻った
タクシーで少しだけ目を閉じるこの時間があたしの休憩


自宅に戻って明日の用意をしてからお風呂を済ませてスマホを見ると青峰君からメッセージがはいってた

(今電話できるか?)

久しぶりに連絡を取ったせいか声が聞きたくてすぐに電話を掛けた


「もしもし」

「今電話大丈夫?」

「ははは!この間と逆じゃねーかよ。つか……まさかこんな時間まで仕事じゃねぇよな?」

「仕事は2時くらいには終わってたよ。明日の用意してお風呂入ってた」

「大丈夫かよ…」

「この時期は毎年そうなの。もう慣れっこ」

「無理すんなよ。プレゼントありがとな。すっげー嬉しい」

「気に入ってもらえたら嬉しい」

「めちゃくちゃ気に入った。こっちもかなり寒いからマフラーは今日から使う」

「ほんとに?」
嬉しすぎ。

「あぁ。時計は普段使いにはできねーわ」

「そっか…」

「特別な時に使う」
好みじゃなかったのかと思ってちょっと不安になったけどそう言ってもらえて吟味した甲斐があったなって思ってすっごく嬉しかった

「好みがよく分からなかったからもしベルト変えたかったら一緒に入ってたカード使ってね」

「このままでもすげぇ好みだけどせっかくだからベルトもオーダーする。マジでありがとな」

「すっごく色々してもらってるから」

「俺がしてぇって思ったからしてるだけだって。それに俺だってお前に電話させてんだろ?」

「それは…あたしもしたいからしてるんだもん」

「それは嬉しいな。明日も仕事だろ?」

「うん。4時間後には家出る」

「ならもう寝ろ。起きれるか?」

「多分大丈夫」

「朝電話するからもう寝ろ」


本当にはもっと話していたいけど、朝も声が聞けるなら今夜は我慢して寝ることにした
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