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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


ラッピングの間にレディースの時計を見せてもらってすっごくいいのがあったけど予算オーバーで今日は買えないから試着だけさせてもらって「もっと頑張ったらまた来ます」と伝えるとカタログと名刺をくれた。


「みさき思い切ったね」

「でもきっと喜ぶと思うよ。その時計大ちゃん好きそうだもん」

「だといいな」

付き合ってない人にあげるなら高いのかもしれないけどNYでいろんなことをしてもらったし、買ってもらった物だってどれも安くはない。
それにどうせプレゼントするなら本当にいいと思ったものをあげたい。


ラッピングの時に海外に送るって言ったからしっかり梱包してくれてあったからそのまま持ち込んで送ろうと思ってたらさつきがクリスマスカード書こうって言うから、雑貨屋さんでクリスマスカードを買って3人であたしの家に戻ってきた。


クリスマスカードなんて家族とBOSSと大我にしか書いたことない。

美緒もさつきも可愛く書いてるけどあたしこういうのホント苦手なんだよね…

さんざん悩んだ挙句に書いた言葉

“MerryChristmas よかったら使ってください”

ホントあたしって気の利いた事が書けなくて可愛げがない。



明日からは仕事が立て込むから持ち込みそびれたらクリスマスに間に合わなくなっちゃう
入れ忘れがないか確認して、買ったばかりのプレゼントの発送手続きを済ませた


無事に荷物を受け付けてもらって3人であたしがNYに行く前にいったイタリアンでご飯



「みさきって大ちゃんのこと考えてる時分かりやすいよね」

「うん。今まで見たことないような顔してる」

「え?自分じゃ全然分かんない‼変?」

突然そんなことを言われるからびっくりした

あたしってそんなにわかりやすい??

「変じゃないよ。でもなんかいじめたくなる」

「結構いつもいじめてるじゃん‼」

「だってみさきが顔真っ赤にしてると可愛いからいじめたくなっちゃうの」

あたしが青峰君が好きってバレてからいつもいじめられてる気がする…
でもこうやって友達と好きな人のことを話すのがすっごく楽しいんだって初めて知れた。
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