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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


当日とか撮ってすぐとかアップされると居場所がバレちゃって困るときもあるけど北海道にいたことはもうたくさんの人が知ってるからこれくらいの時間差で投稿される分には全然問題ない

きっとファンの子なりにきちんと考えてくれたってことなんだと思う


「眉毛直してくれたってなにー?」

「それね……」


周りに聞こえるとまずいから聞こえないように3人でテーブルに頭を寄せて小声であの時のことを話した。


「みさきってメイクになるとホント目ざといよね(笑)」

「だって憧れの人と撮った写真で眉毛なかったら悲しいかなって思ったの」


だってあこがれの人と映るならできるだけ綺麗でいたいっておもうのはきっとみんな同じ

あたしだって青峰君といるときは少しでも綺麗って思われたいって思うんだから


「しかも美女だって。よかったね」

「きっと眉毛直したお礼として美女って書いてくれただけだよ。あたし寒すぎて顔真っ白だったからスタッフさんたちに何回も“生きてる?”って聞かれてた」

北海道はどこもかしこも極寒で、あたしは元々色は白いほうだけどあの日は寒くて血色が悪過ぎて真っ白だった


「だって熱出すぐらいだもんね」




なんか…美緒ってすごいな…


彼氏がこんな風に他の子と写真撮ってても笑ってるなんて黄瀬君との信頼関係がよっぽど強いんだと思う

あたしならヤキモチとか妬いちゃうと思う
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