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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


さつきと美緒も無事にプレゼントを買えたみたいでよかった。

「みさき何にしたの?」

「黒いマフラーなんだけど、いつももらってばっかだからもう一つ何か買おうと思ってる」

「もらってばっかって何をそんなにもらったの?」

「…服、靴、アクセサリー、ドレス、コート、それに、NYで自分にご褒美にしようと思ったSPAもご飯も全部青峰君が払ってくれてる」

NY出張に行けば、プライベートも含めてそれなりの出費はあるけど、今回は信じられないくらい自分のカードを使わなかった。
もらった物をおもいだしながらひとつずつ答えていくと美緒とさつきが笑い出した

「青峰君なんでも出そうとするの。ホテルチェックアウトしたときもスパと食事代は払わせてって言ったら“それは無理だな”とか言って1セントも払ってないし、ロスまでのチケットだって払っちゃうし…」

「大ちゃんが出すって言うなら出させておけばいいんだよ」

さつきは青峰君とすっごく仲良しだからそれもありなのかもしれないけど…


あたしは知り合ったばっかりだし助けてもらったのに、買ってもらってばっかりなんてわけにはいかない


「だからクリスマスはちゃんとお返ししなきゃって思ってるからもうちょっと付き合って!」

半ば無理矢理二人を付き合わせてプレゼントを選ぶけど、これ!っていうのがない


あんなに素敵なコートを贈ってもらったんだから、あたしだってちゃんと似合うものを返したいし感謝してるってことを伝えたい




「ちょっと休憩しよ」

「そだね」


あたしに連れまわされて歩き疲れて入ったカフェで3人でココアを注文してあたしはスマホでも何かいいものがないか検索をしてた


だけど、どれもしっくりこない

次から次へとブラウザをスクロールして何かいいものがないか探してると突然美緒が笑いだした


「何これ⁉」



スマホを見て笑ってるから何かと思って見せてもらったら北海道で黄瀬君がファンの子と撮った写真が“今話題のPIC”ってのにあがってる。


#キセリョ#記念写真#一生の宝物#謎の美女が眉毛直してくれた#時間差投稿#もう東京戻ってるなら解禁だよね#握手もしてくれた

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