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最愛 【黒子のバスケ】

第9章 優しい嘘


仕事も順調で年内最後のお休みをさつきと美緒と一緒にそれぞれのクリスマスプレゼントを選びにショッピングに出かけた。

「さつきはお財布だよね?」

「うん♡」

「みさき何にするの?」

「然っ全決めてないの…美緒は?」

「アウターかピアスにしようかなって思ってる」

「とりあえず、いつものとこ行こっか‼」


クリスマスだからいつもより奮発してプレゼントを用意するらしく二人ともすっごく真剣に選んでる。

あたしもプレゼントを探すけど、青峰君のことをあんまり知らないから何が欲しいとかよく分からない。


でも持ってるものは基本的にシンプルで無駄のないものが多かった

お財布もキーケースも綺麗だったから多分新しいのは必要なさそう

目星も付けてないのにこの間サングラスを買ったお店に入ると同じ店員さんが出てきてくれて声をかけてくれた

「こんにちは。先日はありがとうございました」

「こちらこそ本当にありがとうございました。サングラス喜んでもらえました」

「わぁー!よかったです」

「あの、また相談させていただいてもいいですか?」

「もちろんでございます。クリスマスですか?」

「はい…」

男性物の方に案内してくれてアウターやマフラーを次々と出して見せてくれた

「アウターはサイズが分からなくて…マフラー見せていただけますか?」

「かしこまりました」

黒、紺、白でいろんなデザインのものを見せてもらったけど一番シンプルでロゴもほとんど目立たない灰色がかった黒いマフラーを選んだ。

わんちゃんもネロ君だしこの色はイタリアの有名なスポーツカーのネロってカラーと同じ色



ラッピングを待つ間にコートを脱ぐと店員さんがそれを見てしわにならないようにとかけてくれた。

「入ってこられた時から素敵なコートだなって思ってました」

「ありがとうございます。頂き物で…」

「そうだったんですね。黒須様にとってもお似合いです」

「気に入ってるのでそう言ってもらえると嬉しいです」

「きっと黒須様の事をとっても大切に思ってらっしゃるんでしょうね」



嬉しい言葉と一緒ににっこり笑って暖かい飲み物を出してくれた


青峰君に大切って思ってもらえたらきっとすっごく幸せだと思う

あたしにだってあんなに優しいんだから彼女だったらきっともっと優しいんだと思う
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