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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


さつきと美緒を乗せて横浜までしばしドライブ

あたしが忘れてたせいで予定より少し遅れてしまった。

「ホントごめんね…」

「抜けてるんだからー」

「仕事しすぎ!」



日本に帰ってきて3年半。
ようやく親しいといえる友達ができて休日が楽しくなった。

今日は横浜でビューティーアワードが開催されているからそこで新作コスメをチェックするべく3人で前から計画していた。

外資系も国内メーカーもほとんどが参加して国内では最大規模となるコスメの祭典なのに忘れてたなんてヘアメイクとしてちょっとボケすぎてた。

到着が待ちきれなくて美緒とさつきはどこの何がいいとか、これは絶対買うとかもう大はしゃぎ。
あたしも何社かはチェックしているし、仕事柄すでに提供された商品もあるけどもう駐車場では入場が待ちきれなくてそわそわしちゃった。


今年は10周年記念で新作フレグランスをプレゼントしているらしくそれをもらってチェックしていたものをそれぞれ購入する。

あたしはベースメイクに命を懸けているからファンデーションや下地、ハイライト等を片っ端から試して仕上がりだけでなく成分もチェックして本当に納得するものを購入させてもらう。

多忙なアクターを1回のメイクで肌疲れさせるわけにはいかない。成分、テクスチャー、特徴を総合的に見てブランド担当者の話も聞いて購入かそうでないかを決める。

遅れちゃったお詫びにさつきの白い肌によく似合いそうな秋の新作チークと美緒の綺麗な茶色の瞳を際立たせるアイシャドウも購入して…



6時間くらい滞在して車に戻るとさつきの電話が鳴った

「うん。今から戻るとこ。……ちょっと待ってて、聞いてみるね」

「大ちゃんとかがみんがお寿司食べに行くけど一緒に行くかって。きーちゃんも仕事終わったら合流だって。どうする?」

「あ、お寿司食べたい!」

お寿司に嬉しそうにする美緒だけどきっと黄瀬君に会いたいんだよね。
黄瀬君は売れっ子だから中々デートもできないし…
会える時間は貴重だもんね

でも実際お昼も食べずにコスメ選びに没頭していたせいで私たちのお腹はペコペコ

「みさきは?」

「大我行くなら行く。すっごいお腹空いた」


青峰さんに会いたいけど会いたくない
忘れたいのに忘れたくない
今まで経験したことのない感情が自分を支配していくのをはっきり感じた
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