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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


俺が起きると、みさきはもう朝食を作ってくれてた。

みさきだって帰国したばっかなのに、飯があんのは食材を買いに行ってくれたからだよな…
さっさと起きて一緒に買い物に行けばよかった


俺が加工肉を避けていることを知ってるから、自分は朝はベーコンを食うのに俺には鮭で、自分は嫌いなオートミールがあんのは俺が食うから。


「オートミール食う?」

「ヤダッ!そんなべちゃべちゃしたの食べたくない」


知ってて聞いてる
からかうと可愛いから

「あ、フルーツ冷凍なの。夏って意外と生のいいのがなくって…」

「全然いい。ありがとな」

みさきはほとんどのフルーツを食えないし触れない
なのに俺が来てるといつも用意してくれてる。

みさきがこういうことを当たり前のようにやってくれんのがすげぇ居心地いいから、積極的にホテルを取るって気にならねぇ


栄養バランスをちゃんと考えて、添加物の入ってねぇ健康的な食事をいつも作ってくれる

みさきも仕事があるから毎日ってわけにはいかないけど、作ってもらえて一緒に食えんのはすげぇいい



ほぼ食事が終わるとチャイムが鳴ってモニターを見たみさきが突然慌て出した。


なんだ?
まさか…誰か来る予定だったとか?

誰が来たのか気になってモニターを覗くと桃井ともう1人の女

大慌てで玄関にすっ飛んで行ったきり中々戻ってこないからどうしたのかと思えば立ったまま話してた。


俺を見て驚いてる背が高めの美人系。


「美緒だよ」

お!黄瀬の彼女
初対面

みさきに紹介されて黄瀬が溺愛すんのがなんか分かる気がした

びっくりするぐれぇ綺麗な顔してる



間抜けなみさきが二人を待たせるから茶を淹れた

「えー!かがみんがお茶淹れるなんて似合わなーい(笑)」

うっせーぞ桃井。
俺は青峰と違ってそんくれぇの事はできんだよ

「みさきってほんと自分のこと言わないから幼馴染が火神さんだなんて知りませんでした」

黄瀬の彼女なのにアホっぽくねぇ…
ちょっと黄瀬を見直した


出掛ける用意をしてリビングに来たみさきはすっげぇシンプルな服装で桃井と進藤に比べると色気は皆無。

似合ってはいるけど色気はねぇ(笑)

「もう出かけるから‼」

ちょっと怒ってるくせにちゃんとハグさせてくれるしみさきも俺をハグしてくれる。


この習慣だけは抜けねぇんだよな
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