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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


「あのね、みさきが今日NYからこっちに戻るんだけど、友達と一緒だからお迎えいらないって言うの。たいちゃんとも知り合いだから大丈夫ってみさきが言うんだけど心当たりある?」

「あー。知ってる」

「どんな人?」

「俺は信用できる奴だと思ってる。よく会うし、緑間の結婚式でも一緒だったし、日本でも一緒に飯食ったりした奴だから今回は心配ねぇかな」

「真太郎君ともお知り合いってこと?」

「あぁ。緑間とは中学から同じだったはず」


たいちゃんがそういうならと電話を切ったけど、根掘り葉掘り聞くわけにはいかなくて不安はぬぐいきれないまま主人に連絡を入れた。


「みさきが迎えいらないって、友達と帰ってくるみたいなの」

「それは確実にみさきの意思で言ってきてるのか?」

「文章に違和感はないわ。文末にLもない。たいちゃんの知り合いらしくって、たいちゃんにも確認したら心当たりあるみたいで大丈夫だって…」

何か困ったことが起きてあからさまに文章で連絡をする事ができないときや、文面を強制された時、トラブルに巻き込まれて説明の余裕がない時、ミスタッチを装ってLを送信するように我が家ではルールを決めた。

それがないってことはきっと強制されたり困ったりはしていないってことなんだろうけれど…

「大我が言うなら大丈夫だろ。でも念のためフライト以外で連絡が途絶えたらすぐに連絡くれ」

「分かった」

主人との電話を切って少しだけ落ち着いて、夕食の下準備に取り掛かった。

今日はリクエストの通りエビフライにするって決めていた。


食事の下準備を終えて、みさきの部屋を整えるとそろそろ飛行機を降りる頃だと思ってメッセージを確認すると、タクシーに乗ったっていつも通りのメッセージが入っていてほっとした。


空港からうちまでは30分ちょっと。

少し遅くなるかもしれないとメッセージに書いてあったけれど、時間をみて外に出て待つことにした。

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