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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


みさきから迎えはいらないってメッセージがきて、今までこんなことは一度もなかったから本当にみさきの意思で送られてきたメッセージなのか不安がよぎった。

帰宅する当日もずっと心配で、飛行機の時間に合わせてもう一度確認のメッセージを入れたけど、たいちゃんとも友達の人だから大丈夫だと言われて引き下がった。

みさきももう大人だし、あまりにも口うるさく交友関係を聞くのはやりすぎだって分かってる。
それでも、もう口癖のように言っている“何かあったら連絡しなさい”だけは送らずにいられなかった。

大丈夫とは言われていても、みさきの姿を自分で確認するまでは安心できなくて、朝からずっとスマホを離さずに持ち歩いていた。


あの時、私さえみさきと一緒に帰国していればあれは避けられた。
私の中に残る大きすぎる後悔が、みさきによく言われる過保護の原因だと自分でもわかっている。

それでも大切な一人娘をあんな目に合わせてしまったという事実が、10年経った今でも私を過保護にさせる。

みさきには幸せでいてほしい。
元気で健康で、大好きなお仕事と日本で出来たお友達と楽しく生活していてほしい。
みさきの安全と生活を脅かすものは何であれ許さない。

一日中落ち着かなくて、セルジオにまで呆れたようなため息を吐かれたけれど、そんなこと構っていられなくてたいちゃんなら何か知っているかもしれないと思って連絡を入れた。

「はい」

「あ、たいちゃんごめんね。泉だけど」

「おばさん久しぶり」

みさきはあたしや司には隠し事をしても、たいちゃんにだけは何でも話してる。
同い年で、生まれたときから殆ど一緒にいて、たいちゃんはみさきの幼馴染だけど、あたしにとっては息子同然。

どんな時も支え合ってきた二人は、生活拠点が日本とアメリカに離れた今も長期休みは一緒に過ごしてる。
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