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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


side黄瀬

「あれ?火神っちも家こっちなんすか?」

「あー、俺は日本に家ねぇから帰国したときはみさきんちに泊まるんだよ。」

「それいいんスか!?」

「いいも何も毎回そうなんだよ」


赤司っちの用意してくれた車に乗り込むとみさきっちが小声で火神っちに話しかけてコロコロと表情を変える。
一緒に仕事してるときには絶対見せない安心してる顔って感じ。


この二人がまさか幼馴染だったとは…驚きッス
まぁ火神ッちは同じマンションって事に驚いてたけど

てか…みさきッちってほんと自分の事を誰にも言わないんスね


渋滞で中々進まないしまだまだ時間がかかるって運転手さんが言うからみさきッちと一緒に俺が撮った挙式の写真を見返して、数時間前に見たいつもは変人な緑間ッちのかっこよすぎるタキシード姿を思い出してつい本音が漏れた


「緑間ッちかっこよかったっス」

「ほんと。真太郎っていつも…」

みさきっちが緑間っちを真太郎って呼んだことに驚きすぎてその後の言葉はまったく聞こえなった。

みさきっちと緑間っちって接点…ない…よね?
だってみさきッちは23歳までずっとLAだって…

気になってどういう関係か聞くと火神っちが答えてみさきっちに寝ろと言うからなんかスゲー違和感だった。
だってあの堅物の緑間っちが名前で呼ばれてるんだから。

それでもみさきっちは目を閉じちゃったし火神っちがみさきっちの仕事ぶりを聞いてくるからなんとなく話題を戻しにくくてみさきっちのメイクがうまいことや女優さんからめちゃくちゃ人気があることを話していた。


すっかり寝ちゃったのかもたれかかってるみさきっちを甲斐甲斐しくお世話する火神ッちのあの顔…



…火神っちはみさきっちが好きなのかも



火神っちが優しいって言ったら気持ちわりー事言うなって言われたけど、指輪まで外してあげる男なんて見たことない。


だけどやっぱりみさきッちと緑間ッちの関係を聞けるような雰囲気ではなくてみさきっちの仕事の様子を話して、幼馴染だったことを言って欲しかったって責めると感情のこもらないテキトーな謝罪をくれた


エレベーターでも立ったまま今にも寝そうになるみさきっちを支える火神っちの表情でさっき思ったことが確信に変わった


やっぱり…火神っちはみさきっちを好きなんだ_


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