第3章 確信
俺は青峰みたいに日本に実家がねぇから帰国するといつもみさきのところに泊まる。
ホテルを取るからいいっつっても、そんなのもったいないとか言われてみさきのところに泊まる。
まぁ鍵ももらってて、みさきが居ようが居まいが自由に出入りできるし、俺が使うとわかってるものは必ず用意されていて、ホテルより快適だからありがたくもある。
しかも、みさきはチビだけどベッドはどでかい
ガキの頃から一緒にいたから、好きな女とはいえさすがに緊張したりはしねぇけど、男として見られていない現実を突きつけられてるようでフクザツではある
みさきが結婚式の写真を黄瀬と見ながら何か話していると、黄瀬が驚いたように真太郎って名前を口にした。
ヘマしたなと思ってちらっとみさきを見ると“助けて”の眼差し。
誰かになにか言われたときに用意していた言い訳を立て並べて、みさきを喋らせないように寝ろって言うとあっという間に寝始めた。