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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


sideさつき

みどりんの結婚式の後、赤司君が送ってくれることになってきーちゃんとかがみんとみさき以外はみんなこっちの車に乗った。

テツ君とむっくんが降りて大ちゃんと赤司君とあたしの3人が車に残った。

本当はテツ君のところにお泊りしたかったけど明日はみさきと美緒とちょっと予定があるから今日は自分の家に戻る。


赤司君は仕事が忙しいのかこんな時間なのに書類に目を通して秘書の人と連絡を取っている。

「大ちゃんいつまでこっちにいるの?」

「はっきりは決めてねぇけど8月入る前には戻るだろうな。9月からは本格的に自主練に入るから予定がなきゃ早めに戻る。ネロも構ってやりてーし」

「ネロってなに??」

「女が家に捨ててったシェパード」

「大ちゃん犬飼ってたの!?今どうしてるの?」

「俺ん家に置いてったんなら俺の犬だろ。今はアレックスが見てくれてる」

大ちゃんがペット飼うなんてちょっとびっくりだったけど今度見せてって言ったら写真を見せてくれた。


「なぁさつき…今日一緒にいた黒須って火神の幼馴染だろ?なんでお前知り合いなんだ?」

普段バスケ以外にほとんど興味を示さない大ちゃんがみさきのことを聞いてくるから驚いた。

「知り合ったのは仕事だよ。海外で出したメイクブックを日本向けにアレンジして出した時にうちのコスメを使ってもらって、打合せとかで話してるうちに仲良くなったの」

「そうか。黄瀬が黒須にメイクしてもらってるとか言ってたけど、あいつそういう仕事なのか?」

「今はフリーランスでヘアメイクやってるよ。みさきは自分の事あんまり話さないからアメリカでのことはほとんど知らないけど有名な女優さんとかやってたみたい」



…やっぱり勘違いじゃない。


大ちゃんは基本バスケにしか興味はない。

ましてや女の人には…

大ちゃんに女の子の事聞かれたのなんて、生まれて初めて


式場のエントランスで感じたあたしの直感はこの時確信に変わった。


みさきを助けた時も、初めて話した時も、二次会の会場に着いた時も、二次会であたしがテツ君のところで話してたときも…

今まで見たことないくらい優しい顔で笑っていた幼馴染がみさきに恋をしたんだと確信した。



この恋が実りますように



だってあたし初めてみさきに会った時……


女の勘は侮れないんだからね
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