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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


青峰君の腕の中で目を覚ますのが幸せすぎてこのNYが終わったらまた一人で眠れるのか心配になる。

まぁ、あたしが眠れないなんてこと絶対ないんだけど…


「んふふ…」
幸せすぎて笑っちゃう。

「何笑ってんだよ」

「あ、起きてたの?」

「今起きた」

起きててもベッドからでたくない。
9月中旬になるとNYは朝晩結構寒い。


あ、そういえば昨日ハンナから連絡がきてたんだ。

「あたしのスマホ取ってもらえる?」

自分の方が近いけど青峰君の腕から出たくないから頼むと長い腕を伸ばして取ってくれた。


グッと距離が近くなって胸板に鼻が当たって大好きな匂いが鼻をくすぐる。

香水とかじゃない、青峰君の匂いがたまらなく好き。
ちょっと変態かもしれないけど、内緒だからいいの。

取ってもらったスマホを開くとこの間の撮影のCMが完成したと言って送ってくれていた。
今日から全米でも流されるらしくて昨日のうちに送ってくれてあったのに結局見るのが今日になっちゃった。



添付ファイルを開いて再生させるとマイアミのビーチがスマホの画面に広がる。

「何見てんだ?」

「大我のCMだよ」

「へぇ。見てもいいか?」

「うん。今日解禁だから一緒に見よ」

一緒にうつぶせに寝っ転がりなおして見ると、青峰君がスマホを持ってくれた。

画面が小さいから仕方ないけど、顔がすっごく近くてちょっとドキドキする。




「あいつ……やっぱ、すげぇいい体してんな」

部屋で撮った夕方のCMを見て青峰君がぽつりとこぼした

「青峰君、大我のこと好きになっちゃった?」

「なんねーよ。俺はストレートだ。火神は知らねぇけど」

あたしがからかうと青峰くんが笑って、あの二次会の会話を思い出すようなことを言って笑ってる。

「体のメイクもしたんだけどね、大我がめちゃくちゃくすぐったがるの」

3本目の撮影風景をそのままCMにしたのを見てると、大我に触ってるあたしの指がアップになる。
顔を映すのは勘弁してほしいと言ってあったからあたしの顔は写ってなかったけど、普通にメイクをしてる風景なのに編集されるとメイクをしてるようには見えない。

「この指、みさきだろ」

「わかる?」

「爪同じだろ」

あ、そっか。
長くはできないけど綺麗にはしておきたいと思ってネイルをしてるからそれで分かったみたい。

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