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最愛 【黒子のバスケ】

第8章 それぞれの場所


日本について入国手続きをしてタクシーに乗りこんだ。

アメリカを出た時間とそう変わらない時間に日本に戻ってきてあたしの2度目の夜が始まる。

とりあえずマンションに戻って、たまった荷物をコンシェルジュから受け取ってガス会社に連絡を入れてガスを再開させてもらってからさつきと美緒のメッセージを確認した。

(気を付けてね)

(大ちゃんとのお土産話楽しみにしてる。気を付けてね)

青峰君との話って何話せばいいのかな?

(今お家に戻ったよ)

2人にメッセージをしたらすぐに返信が来た

(いまさつきと一緒に涼太のとこにいるんだけどみさきも来る?)

どうしよ
明日は休みだし行きたい。
荷解きは明日でいっか
あ、でもあのドレスだけは掛けておこ

(行く。ちょっとやること済ませてから行くね)

ドレスと上着を掛けて履いた靴を並べて空気にさらして、もらったネックレスもジュエリーボックスにしまった。


買ってきたお土産を持って黄瀬君の部屋のチャイムを鳴らすと美緒が出てきてくれた。

「おかえり」

「ただいま!」


一緒にリビングに行くと黄瀬君とさつきがいる。

「「おかえりー」」

「ただいまー」

「NYどうだった?」

「うん。仕事もまずまず合格点だったしよかった」

「みさきが仕事完璧なのは知ってる。それより青峰さんとどうだったの?」

「ちょっ……美緒っ!黄瀬君いるのに」

「や、俺も知ってるッス…」
なんで黄瀬くんが気まずそうにするの?!
知られたあたしのが気まずいんだけど!!

「なんで⁉バラさないでよ!ちょー恥ずかしいじゃん!」

「きーちゃんに知られたって何にも変わらないから大丈夫だよ」

「ちょっと桃っちそれどーゆー意味っスか⁉」

まぁそうだよね。黄瀬君に知られたからってどうなるもんでもないよね。

「黄瀬君。青峰君に言ったらファンの子にお家バラしちゃうからね」

「絶対言わないっスよ」

「あ!お土産あるの」

さつきと美緒にはお仕事で使えるように3人でお揃いのスケジュール帳。
黄瀬くんは...ごめん。ないから空港で買ったミネラルウォーターあげる。

「俺の扱い雑すぎ!」

「ごめんね。5月にミラノ行くからそのときはちゃんと買ってくる。今回ちょっとあんまり外出できなくて」

「「なんでー??」」

2人で息ぴったりに聞かれた
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