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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


「それに、薬指にほくろあんだろ」

「知ってたんだ」

「何日一緒にいると思ってんだよ」

「これママにもらったの」

ママからもらったほくろ。
あたしを産む前はママの薬指にあったのに、あたしを産んだらなくなってて、あたしの指の全く同じところにあったって言ってた。
新生児はほくろなんてあってもほとんど見えないハズなのにこのほくろだけははっきり見えてたって教えてくれた。

あたしは元々ほくろが多い方だけどこのほくろは特別だと思ってる。


「そんなことあんだな。両親のどっちに似てんの?」

「目と髪の色はパパで体型はママであとは半々くらいかな?どっちにも似てると思う。青峰君はお父さん似なんでしょ?」

「だな。顔も体格も親父譲りだな。お袋に似てるって言われたことは一度もねぇけど本人だけは、あたしにも似てるって言い張ってる」

「自分で産んだんだもん。ちょっとは似ててほしいって思うんじゃない?それに鼻が高いところは似てるよ?」

出産はしたことないけど、頑張って産んだら自分にも似ててほしいって思う。旦那さんにそっくりでも絶対可愛いけど自分にも旦那さんにも似てたらすっごく嬉しい。

まぁ恋愛もしてないあたしが結婚なんて何歳になるかわからないし一生独身かもしれないけど…



CMを見終わってもベッドから出ずにそのままごろごろし続けてる。

「そろそろ起きるか?」

「んー…もうちょっとここにいる。青峰君起きる?」

「いや、俺もここにいる」

うつ伏せから青峰くんの方を向いて寝直すとまたギュッとしてくれた。

青峰君ってほんとハグ好き。
寒いのもあると思うけど、どこでもハグしてくれる。
あたしも青峰君にハグしてもらうの大好きだから嬉しくて、されるがまましてもらってる。


これから先、青峰君に彼女ができたらあたしはこのハグを忘れられる日が来るのかな。
このハグよりもしっくりくるハグをしてくれる人が現れるのかな?

……今はそんなことどうでもいいや。

大我に背中を押してもらわなかったらきっとあたしは未だに青峰君を好きなことを認めてなかった。

恋愛を怖いと思う気持ちが完全に消えたわけじゃないし、すぐには無理だけどいつか自分も大好きな人と幸せになりたいと思える。

そんなことを思っていたらいつの間にか寝てて、起きたらすっかり午後になってた。



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