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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


帰りも赤司さんが車を用意してくれて、大我と黄瀬君と一緒にマンションに戻った


「赤司さんって本当に優しいね。しゃべり方とか身のこなしとかスマートすぎて人じゃないみたい」

レディファーストは当たり前、身のこなしから喋り方、すべてが完璧に紳士

Mr.パーフェクトって感じ


「優しい…ねぇ。 まぁ人じゃないってのはあながち間違いでもねぇな」

「えっ…」

まさかそんな返しをされると思わず、人間じゃないの?って聞きたくなるあたしの頭の中を覗いたように、大我が笑いながら教えてくれた。

「人間には間違いねぇから安心しろ。ただ、人を見抜く力がすげぇってだけだ」

なんだ…びっくりした
最初からそう言ってよ
あたし今ちょっと疲れ気味で頭回らないんだから


「それにしても、みさっきちが火神っちと幼馴染だったとは驚きっス」

「はは…実はそうなの」

「俺はみさきとお前が同じマンションってことの方が驚きだ」

「あたしは17階で黄瀬君は38階だから、美緒が教えてくれるまで知らなかったもん」

車内で3人で話してると、車が度々停止して運転手さんに混雑を伝えられて、予定を確認してくれたけど3人とももう帰るだけ。


「そうだ、時間かかるなら写真見ないっスか?」

「わ‼見たい‼お式の撮ってあったら見せてほしい」

あたしのリクエストに黄瀬君が挙式の撮影をした写真を開いて見せてくれた。

「緑間っちかっこよかったっス」

「ほんとだ。真太郎っていつも無表情で参考書見てるからあんな風に笑ったりしてるの新鮮だった」

「え、真太郎って…どういう関係っスか?」

しまった‼

しくじった…

自分では誤魔化せなくて大我に助けての視線を送ると、もう喋るなと言わんばかりの視線を返されてしまった。

「俺と緑間は高校が東京だからたまに練習試合してて、たまたま帰国してたコイツが試合見に来てそんで知り合った。
つーか、お前眠いんだろ?まだ少し時間かかるんだから寝てろよ」


黄瀬君に喋らせまいと大我が一気に喋って、まるで私がへまやらかすことを想定して言い訳を用意してくれていたかのようにすらすら説明してくれた


これ以上突っ込まれたくない。
黄瀬君に話しかけられないように大我に言われた通り目を閉じた



本当に寝るつもりはなかった


だけど強行スケジュールと3か月の休み0はさすがに堪えた
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