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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


side青峰

さつきが俺の事をおかしいだのなんだの騒ぎ立てるのをなだめるように黒須が話題を変えて、酔ってるさつきはテツの話題となればそれはもう大喜びでテツの方に行った


さつきが余計なことを言ったせいで、普段俺がすげぇ優しくねぇ奴だと誤解されたんじゃねぇかって思って黒須を見ると、笑ったりしかめっ面したり、1人で百面相してる。

まぁ優しくはねぇけど黒須に悪い先入観は持たれたくねぇ。


くるくる表情を変えてる黒須に話しかけると、さつきのことを考えてたらしく黒須にとってはさつきは可愛いらしい


はっきり言って俺は黒須の方が可愛い。


けどさすがに会ったその日にそんなことは言わねぇ。
チャラついて適当にナンパしてるとか思われたくねぇし。


変な誤解をされねぇように幼馴染以上じゃねぇってことを伝えてたら、黒須にとって火神はどんな存在なのか知りたくなった。


黒須に火神を恋愛対象じゃねぇって否定して欲しかった。

俺の誘導するようなズルい聞き方に黒須は否定をしなかったけど、片割れだって言葉は何とも言えねぇ気持ちにさせられた。


自分の中に生まれたモヤッとする感情を隠すように火神のゲイ疑惑を暴露してやると、否定しながらも一生懸命笑いをこらえててすげー可愛い。


やっぱ俺は黒須を可愛いと思う。


顔が好きってのはあんだけど、なんか表情が可愛いっつーのか…?
火神と幼馴染で、NBAの俺を珍しいとも思わねぇん。だろうけど、そういうのナシで俺と話してくれんのは新鮮だった

ゲイ疑惑を吹き込んだことがバレて、火神が怒りながら近寄ってきて阿保だって言われたことにガキみてぇに反論して、火神の数学0点をシャラっとばらす黒須は無邪気そのもの。


俺のクルーズチケット目当てに近づいてきた紫原は勝手に話をまとめたけどこれはやらねぇ。



二次会終了のアナウンスで帰り支度を始めて、何となく黒須を見ると、二次会前にも見た強張った表情をしていて、火神を見ると火神もまたあの時と同じ表情をしてた。

さっきはたまたまだと思った。

けど二人が同じタイミングでその表情をすんのがこの短時間に2度目。

偶然じゃねぇ。


その表情にどんな意味があんのか知りてぇ






まだ確信はない。それでも俺の直感は外れない。
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