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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


side青峰

二次会会場について車から降りると、黒須が俺に軽く頭を下げたから手を挙げて返すと控えめだけど確かに笑った

へー、あいつあんな顔すんだな…
かわいー


あ、まただ…

また黒須を見て可愛いって感じた。

だけどそのあとなぜか表情を強張らせた黒須を見て、火神が何とも言えない顔をした。

なんだ今の?

黒須と火神の表情に違和感を感じたのは確かだったけど、特に気に留めることはしなかった


挙式の映像を見ながらまた涙ぐんでいる黒須を見て、ほんとよく泣くなって思ってたら、今度はさつきと話しながら酒を飲んで楽しそうに笑ってる。


さつきは弱いくせに飲んでキャハキャハとやかましく笑って、黒須は酒が強いのかそんなに変わらねぇ。



ふと隣で酒を飲む火神を見ると、すげぇ優しい目つきで黒須を見ているからなんとなく気づいた。

俺が黒須を引っ張りすぎて倒れた時も、緑間の嫁の手紙を聞いているときも、俺と黒須が初めて口を利いたときも、さっき二次会の前に黒須が俺にあいさつした時も、火神はずっと黒須を見ていた。

黒須を引っ張りすぎたときのあの焦った表情は友達に向けるものじゃねぇって薄々感じてはいた。
それでも、幼馴染ならそういうヤツもいるのかと思ってた。
けど、恐らく火神があいつを見る目はそれだけじゃねぇ。火神は黒須が好きだ

アメリカじゃモテまくるコイツが全部断る理由…

間違いねぇ

この黒須みさきって女がその理由だ。


くじ引きが始まって騒がしくなり始めたのをいいことに直球でぶつけた。


「お前、あいつのこと好きだろ」

黒須の方向に軽く顎をしゃくって視線を向けると火神が目を見開いた。

返事は何も返ってこねぇ。
けど、何も答えないのが何よりの答えだった。



はぁー…またコイツか

火神とは何かと張り合ってきていた。

NBA入りが火神の方が早くてスゲー悔しかった。

3か月遅れでNBAに入ってコイツとの対戦で負けた。

同じ女に惚れるなんてほんとウンザリだ。


黒須が近寄って来るのが見えて、一旦この話はやめだとアイコンタクトを取ると火神の目が同意した。


黒須は景品が当たらなくてがっかりしながらも楽しそうに笑ってて、俺は当てたディナークルーズの相手を1年以内に作るって緑間に宣言した。


有言実行

言ったらやる


それが俺のルールだ
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