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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


LAについて一緒にタクシーに乗ってあたしの実家に向かう。

(今タクシー乗ったからもうすぐ帰るよ)

(分かった。気を付けてね)

心配性のママに連絡を入れると即座に返信が来た。
きっとずっとスマホを持ってたんだよね。


空港から実家までは30分ちょっとで着く予定だけどいつもよりも道が混んでて少し時間がかかりそう。

そんなことですらラッキーだと思ってしまうあたしは、どれだけ青峰君を好きになってしまったんだろうかと自分でも呆れてしまう。



次会えるのなんていつなのか分からなくて寂しさが襲ってくる。
“試合見たい”って言ったけど年内は間違いなく無理で、3月か4月なら来れるかな。

大我の試合はたまにTVて見てたけど生で見たことはないから来るなら大我のも見たい


タクシーに道案内しながら頭の中でスケジュールを立てる。

「久しぶりに来たな…」

「え?青峰君ロスに来たことあるの?」

「2年前のクリスマスゲームで来た。その1回だけだけどな」

「こっちのクリスマスってすっごい盛り上がりだよね」

「確かに日本でもクリスマスって割と騒ぐけどこっちは比になんねぇくれぇ派手だな。みさきもクリスマスに集まって騒いだりすんの?」

「うーん…ここ最近は毎年仕事かな。さつきとか美緒みたいに彼氏がいるわけじゃないし、休みに一緒にいたい友達もあの二人くらいしかいないから。あ、でもこっちにいたときは仕事の後BOSSとうちの家族と一緒にお食事とかしてた」

「ほんとお前って仕事漬けなのな」って笑ってる。


道が混んでたからもっとかかると思ったのにタクシーの運転手さんが裏道を通ってくれたせいかいつもと同じくらいの時間で家が見えてくる。

玄関の前に人がいてママだなって分かった。

「あ、ママだ」

「あれか?」

「うん」

「でけぇ家だな…」

「こっちはみんなこれくらいだよ。何でも大きすぎ(笑)隣が大我の実家だよ」

見ると大我の車はなくて多分もうシカゴに戻っちゃったんだなって思った。
会えるかと思ったのに。


車から降りて青峰君が荷物を降ろしてくれる。

「おかえり」ってママがぎゅっとハグしてくれるから私も「ただいま」ってハグをする。

「あのね、今日送ってもらった青峰君」

「…あおみねってあの青峰⁉」

ママ、うるさい。呼び捨てしないで。






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