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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


みさきと過ごせんのも今日で終わりで明日からはまたバスケ一色の生活に戻る。

数日しか一緒にいられなかったけど最高の休暇だった。

最後にお気に入りのカウチに寝転がりたいっつーからみさきが寝転がったのを見計らって抱きしめた。

多分こんなに強く抱きしめるのは今回はこれが最後だ。
俺はこれから本格的にトレーニングに入って、すぐにシーズンが始まるから日本には戻れねぇ。
それでも今年は例年よりオープン戦が遅いから今日までは一緒にいられた。

みさきもロスで休暇と仕事をして日本に戻ったら年明けまでは休めねぇらしいから「休みが取れたら連絡しろ」って言っておいた。

試合に来てくれんならマジで来て欲しい。負けたらダサすぎるから絶対ぇ負けられねぇ。


離したくない気持ちをグッとこらえて部屋を出た。

数日だったけどみさきのことを知れた。

何でも自分で買おうとしたり、仕事になると全然別人みてぇになったり、BOSSに弟子入りした経緯を思いがけず知れたり。

そして名前で呼ぶようにもなった。
……みさきは呼んでくれねーけど。

マジで楽しかった。

俺の贈ったピアスを今もしてるみさきを見て口元が緩んだ。


機内で俺でも知ってる俳優が乗っててみさきに俺が好きな女優を聞かれた。

女優よりみさきが好きだとは言えねぇから、強いて言えば割と好きな女優を言うと変な顔して自分の胸に手を当ててる。
また肋間神経痛か?

みさきにも好きな俳優がいるのか聞いたらイケてるおじ様代表の名前を挙げられた。

…敵う訳ねーだろ。不戦敗だ。
年上好きか?

でもお前が俺と結婚してくれんなら何よりも大事にする。
他の誰よりも自分が大事にされてるって思えるくらい大事にする。

かっこいいとか、好きとか、画像見て癒されるとか言われるクルーニー羨ましすぎだろ。

「仕事で会えるんじゃねぇの?」

仕事でも会って欲しくねぇ……

「これがくたくたにいい味出すころやっと会えるかも」

BOSSから贈られたバッグを撫でて少し笑ってる。


ならそれまでに俺がみさきを手に入れちまえばいいんだな。

手に入れたらコテコテに甘やかして俺から離れられなくしちまえばクルーニーと一緒に仕事したって大丈夫だろ?

みさきにとって代わりの利かない存在になりてぇ。

俺にとってみさきの代わりなんて存在しねぇんだから。
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