第7章 近づく距離
「あれからみさき連絡ないけどさ、青峰さん好きな人いるってとか言って他人事みたいに言ってるけどさ、あんただよ!ってツッコみたいよ」
「それあたしも思った!てか、美緒から連絡もらった後あたしが大ちゃんに“アクセサリープレゼントするんでしょ”って言ったら誤魔化されたんだけどあれは絶対プレゼントする気だったね。大ちゃんが女の子にアクセサリー選ぶんなんて多分初めてだよ」
「青峰さんみさきのこと大好きじゃん」
「多分大ちゃん今までで一番好きなんじゃない?てかなんでみさき気づかないんだろうね?大ちゃんは別に奥手でも何でもないから結構積極的に行ってると思うんだけど」
「もはやみさきの鈍感は天然記念物通り越して国宝級なんだよ」
「もしかして告白されても気づかないなんてことないよね?」
「え、その可能性あるんじゃない?はっきりみさきが好きって言わないと絶対伝わらないし、下手したら“何が”とか言いそう」
「みさきって仕事だとすごい迫力なのにプライベートだと末っ子気質だよね。あの甘えてくるの可愛くない?」
「そうそう。美緒~って言いながらまとわりついてくるの結構可愛い。あれを青峰さんにやればいいんじゃん?」
「それやったら大ちゃん絶対襲い掛かるからやめた方がいいと思う…(笑)」
「みさきって目がでっかいしウルウルじゃん?あれはヤバいんじゃない?あたしでもたまにグッとくるもん。色気はそんなにないけどさ」
「みさきって恋愛してないから色気がないだけで、顔も可愛いし華奢だからモテない訳ないんだよね。ほらうちの会社でも割と人気じゃん?」
「あー、確かに。うちの課でもこの間受付でみさき見て可愛いとか言ってたヤツいたけど知らないふりしといた。青峰さんの事好きならあいつじゃ太刀打ちできないもん」
「美緒厳しい~」
「だってあのルックスの現役NBA選手だよ⁉しかもみさきには優しいって特典付き。絶対あれじゃ太刀打ちできない」
「美緒、大ちゃんの事買いかぶりすぎー!」
「いや、これが世間一般の意見だよ。さつきとみさきはズレてんの」
「てかさ、みさきは大ちゃんの事好きになったら今までなかった色気が出るわけでしょ?」
「多分ね」
「「青峰さん(大ちゃん)大丈夫かな?」」