• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

ほくろの話からみさきがどっちに似てるのか聞いたら「どっちにも似てる」って言ってる。

俺の好きな髪と目は親父さんで華奢な体系はお袋さんらしい。
どっちにしても大事にされてきてんだろうな…

親のことを話すときのみさきは少しだけ子供っぽくなる。
“パパ”とか“ママ”なんて呼んでて子供みてぇだけどそこも可愛い
俺ががそんな風に呼んでたら気持ち悪りぃけど

「青峰君はお父さん似でしょ」っつーからこの間みさきに迎えに来てもらった時のことを思い出した

俺はもうずっと親父に似てるって言われてきてお袋に似てるなんて言われた事は一度もねぇ。
親父に似たこの体格はバスケをやる上では本当にありがてぇと思ってる
NBAではでかい方ではねぇけどこのくらいはねぇとやってくのは厳しいからマジで感謝してる。

お袋が自分に似てるって言い張るっつったらその気持ちが分かるのか「鼻が高いのは似てる」とか言われたけど……
鼻高いか?
みさきの方が全然鼻高いだろ
俺はこいつの高い鼻とでかい目がすげぇ好き


俺は結婚すんなら絶対ぇみさきだと思ってる。
付き合ってもねぇけど俺の直感が外れたことは1度もねぇ

だから断言できる
みさきと結婚しねぇなら俺は一生独身だ

結婚はまだかだの彼女を作れだのうるせぇお袋には悪りぃけど、みさき以外なら結婚はないし俺はみさきしか欲しくねぇ。

もし俺の思い通りの未来になるなら、結婚してみさきに似てる娘がいたら最高だな

あ……でも嫁に出すのが嫌になる。
みさきにも俺にも似てたらいい
そしたら子供を見るたびに俺とみさきの子供だと実感できる。


現実になるかも分からねぇずっと先のことを考えて柄にもなく口元が緩んだ。



もう少しベッドにいたいというみさきを抱きしめて、俺の気持ちが少しでも伝わればいいと思って少しだけ力を込めると少し笑って俺の胸に頭を預けてくれた。

すげぇ幸せ
このぴったり沿う感じがたまんねぇ

過去にどんなことがあったかなんて今はまだ分かんねぇけどそれも全部ひっくるめて俺はみさきを愛してる。

俺が“愛してる”なんて思う日が来るなんてな…


寝息を立て始めたみさきを見て俺も目を閉じたけど、起きたとき寝すぎたと慌てるみさきを想像して笑いがこみ上げた

頭にキスをして俺ももうひと眠りする。
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp