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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

みさきの鼻がちょこちょこ俺に当たってすげぇくすぐってぇ。


「んふふ…」
起きたな。

何笑ってんだよ。笑いてぇのはこっちだっつーの。

起きてたの?って聞かれて今起きたなんて答えたけど本当はもっと前から起きてた。

可愛い顔して寝てるから見てたなんて絶対ぇ言えねぇ。
こいつを好きだと思ってから今までの自分がどんどん崩壊して自分でも知らなかった自分が顔を出す。


みさきがスマホを取れとか言うから取ってやったら何かを見始めたから聞いたらこの間の火神のCMで今日から解禁だっつーから一緒に見た。

撮影から解禁まで随分早いな…

画面が小さいのをいいことにみさきに頭をくっつけて覗き込む。

「これ、何回も撮り直したな…」とか言って見てる。

サンセットに浮かび上がった火神がすげぇエロい。
みさきは普通の顔してガン見してるからそんなこと微塵も思っちゃいないんだろうけどこれは男の俺からしてもエロい。
はっきり言ってこの間一緒にみた映画のラブシーンよりこっちの方が刺激が強いと思う。
あの時は顔を隠してたくせしていまは全然普通の顔して見てる。

こんなにフェロモン放出しまくってる火神を何とも思わないなんてどうなってんだよ。
仕事になるとこうも変わるのか?

思っていたことがポロッと出ちまった俺にいたずらっ子みたいに笑いながら「大我のこと好きになっちゃった?」とか言って見るからにニタニタ笑ってからかってる。

俺にそっちの気はねぇ。
それに俺はお前が好きなんだよ!好きでもねぇ女と同じベッドで理性と格闘しながら寝るかよ。


最後のCMでみさきが火神の胸板に指を滑らせてる映像が写ってすっげぇムカつく(笑)

顔は写ってねぇけど絶対ぇみさきの指だ。

爪が同じってのもそうだけど、こいつの指にはほくろがある。指輪とかしてたら隠れちまうだろうけど左の薬指に小さいけどはっきりとほくろがあることは日本で行った寿司屋で気づいてた。


「これママにもらったんだー」とか言って嬉しそうに見るから意味が分からなかったけど話を聞いて納得だ。
そりゃもらったっつってもおかしくねぇな。

特別なほくろだって言って口元に手を持っていくからほくろにキスしてるように見えた。



俺はそれができる権利が欲しい。
絶対ぇ手に入れる。



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