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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

受け取ってすぐに表紙を見ると泣いてるみさきだった。
今より幼いけど確実にみさきだった。


そしてそれが表紙になった経緯にも教えてくれた。

そもそもオフショットみたいなものがそのまま表紙になるなんてあるんだな…

幼いけどやっぱ綺麗な顔してる。

他のモデルももちろんいるけど俺からすればみさきが一番綺麗で、他のモデルには興味もわかなくて、それは飛ばしてみさきのページだけを見た。

火神が言ってた通りブロンドまではいかなくてもかなり明るい髪色にしてて、これはこれでいいけど俺は今の色の方が断然好き。

表紙は黒髪なのに最初の方のページはブロンドに近い色だからなんでかと思ったけど撮影中に髪色を戻したらしい。
やっぱ黒の方が全然いいなと思ってみてたらすっげぇ辛そうっつーか怖がってるような顔して撮られてるカットが目に入ってそれを言ったら、「100枚以上撮った」とか言って苦笑いしながらも少し辛そうな顔してた。

辛いことを思い出させるのは俺としても嫌だったから、ページをめくってあーでもねぇこーでもねぇと話してるうちに最後のページにたどり着いた


ブラシを持って口元に手を当ててめちゃくちゃいい顔して笑ってるみさきが写ってる。

単純にただただ可愛い。
ミラノの仕事が決まったって大喜びしてた時みてぇにいい顔してる。

好きな女が表紙と最後のページにでかでかと載ってたら誰だって欲しくなるだろ?

黄瀬の欲しくもない写真集は送り付けられてくるけど俺はこっちが欲しい。

それなのに「もう売ってないよ」とかいけしゃあしゃあと言ってくるみさきが可愛いけど腹立つ。
挙句「欲しいの?」だとよ。


欲しいに決まってんだろ?
てか、いい加減俺がお前のこと好きだって気づけ!少しでいいから察しろ!

しかも火神にもらえとか言われたけど、あいつだってお前が好きなんだからこんな可愛い顔してんのくれるわけねーだろ!
鈍感すぎてもう戦意喪失だ。

とりあえずベッドに連れ込んでいつもより強めに抱きしめた。

「ご飯美味しかったね」とか言って可愛い顔すんな

料理の味が分かんなかったのは嘘でもねぇけど、ご馳走するなんて言ってくれた女はみさきが初めてで、実際に出させるつもりなんかねぇけど、今度は2人でゆっくり食えるように仕事抜きで連れていきたくなった。

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