• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


そういや、あのドレス……バックジップだったよな。
1人で着れんのか??

「支度、手伝い呼ぶか?」

「うん。お願いします」


本心では俺がやりたいけどみさきは絶対ぇ恥ずかしがるのは分かってたから今回はコンシェルジュに任せることにした。



『はい。コンシェルジュデスクです』

『着替えを手伝ってもらいたいから女のコンシェルジュを1人寄越してくれ』

『かしこまりました。青峰様のお部屋でよろしいですか?』

『あぁ』


電話を切るとすぐにコンシェルジュがきて部屋を聞かれた。

『奥にいるから手伝ってくれ』



みさきがドレスを着終わってから俺も準備を始めて、別に自分でやろうと思えば全部できるけどカフスを留めてもらった。


「はい、できたよ」

卒なくカフスを止めて綺麗な顔が俺を見て笑った

付き合ってたらディナーなんかやめだ。
絶対ぇ怒られるけど、こんな綺麗になる方が悪りぃ

間違いなく人生で一番我慢してる。

俺の支度を手伝ってからまた奥の部屋に行くから渡すなら今だと思ってリップを塗り終えたみさきに声をかけた。


俺が後ろに立ったら少し驚いたように振り返って目をクリクリさせてる

「前向いてろ」

買った時に店員から『ぜひ付けて差し上げてくださいね』とか言って付け方を教わってたから、その通りに着けると手で触って「綺麗」っつって目をキラキラさせた。

進藤に言った黄瀬には腹が立つけど情報をくれたのも黄瀬だからぶっ殺すのはやめだ。
シバくけど。

ピアスは自分で付けろって言って部屋を出た。

あいつのキラキラの目はヤベーんだよ。
それに今日はいつもよりしっかり化粧しててすっげぇ綺麗だから理性を保つので精一杯だ。


それでも、俺の気なんて知らないみさきは目をうるうるさせて俺にハグしてくる。

みさきからハグしてくれんのなんて初めてだった。


ギュっと抱きしめて「似合ってる」って言うと少し体を離して俺を見上げて笑った


初恋のこいつにそんなテクないって思うけど、上目遣いで顔を赤くして見つめられるとわざとなのかと思う。

すげぇ可愛い。

付き合ってりゃキスの一つもすんだろうけど、俺たちは付き合ってねぇしそもそもみさきは誰か好きなヤツがいるらしい。

みさきは元々アメリカにいたからハグには抵抗ねぇかもしれねぇけど、キスはマズい……
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp