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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

俺がエージェントに仕事を絶対入れるななんて言ったことは今まで一度もなかったから理由を聞かれたけど「NYで用事がある」としか言ってなかった。

俺の部屋に女がいたことに心底驚いた様子だった。
俺は自分の部屋に女は入れない。
女の部屋か別の部屋を取るのをライアンは知ってたからだ

『ダイキ、お前の女関係に口出しするつもりはないが、撮られてイメージダウンに繋がるのは避けたい』

『もうあいつ以外連れて歩くことはねーから安心しろ』

俺の言葉に何か聞きたそうな顔をしてたけど、みさきがタキシードをかけ終えて戻ってきたから軽食を取りながら3人で話をした

みさきの仕事や活動拠点を聞くライアンに勘弁しろよとも思うけど、俺の今までの行いじゃしょうがねぇ。
みさきにはあとで俺から謝っとく。

みさきが名刺を渡したことでライアンの警戒もほぐれて、その後は世間話をして明日の打ち合わせをしてライアンを見送った。


ライアンが帰った後みさきが難しい顔をしたり、緑間の二次会で見せたあの何とも言えない辛そうな顔をしたりしてたから名前を呼んだのに、全然反応しねぇから少し大きな声を出すとやっと気づいた

「どっか変?」

「いや、大丈夫ならいい」

そうは言ったけど全然よくねぇ。それでも無理に聞き出すなんてできねぇし…


その後はいつも通りで、スコーンを全部食って紅茶飲んでエステだか何だかのパンフレットを呼んでなんか独り言を言ってる。

俺はマッサージしてもらったしみさき以外に触られるのはマジで勘弁だけど、みさきが行きたいなら行けばいいと思って行かせることにした。

丁度さっきの話の続きをライアンとしたかったところだしな。


ホテル内とはいえ一人にしたくねぇから「俺も出る」っつってスパの前まで送ってから部屋に戻って清掃を頼んで、ライアンに連絡を入れた。

『どうした?』

『さっきのことだ。お前には言っとく。…今回のNYはみさきに会うためだ』

『だろうな』

『今は付き合ってるわけじゃねぇけど本気で惚れてる』

『そうか……彼女の何がそんなにいいのか俺には分からないが、お前が決めたことなら応援する。でも撮られるな。これはお前のためじゃなく彼女のためだ。お前を狙ってる女がどれだけいるか考えろ。彼女の為に気を付けるんだ』

『あぁ。分かった』



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