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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


さつきとの電話を終わらせてママに連絡をしてスマホを放っぽりだしてカウチに寝っ転がると青峰君が隣にきて言いにくそうに仕事が入ったことを伝えてきた。

一緒にいれないのは寂しいけどお仕事じゃしょうがないと思ったのに、あたしに同伴してほしいとか言うからびっくり。

それでもずっとこっちに来てからお部屋に泊めてくれたりしてお世話になりっぱなしだから私で役に立つならと了承した



「タキシードのチーフ何色にしたの?」

「赤だ」

「あ!じゃぁこの間いただいたドレス着てもいいかな?」

「あぁ」

今回のNYでは着る機会がないと思ってハンプトンに置いてきちゃったから、後で取りに行こうと思ってたら青峰君が“もうこっちにいろ”って言ってくれたからまた甘えさせてもらった。

このNYが終わったらきっともうこうして一緒に過ごすことなんてできない。

あたしの人生できっと一番いい思い出になる
好きなひとと一緒に過ごせるってことがこんなに幸せなんだって初めて知った。

ずっと怖かった恋愛がキラキラ輝いたものに見えたのは背中を押してくれた大我と誠実な青峰君のお陰
いつもより大胆な行動をしたのは初恋を祝ってくれたさつきと美緒とBOSSの顔が思い浮かんだから。

まだ誰かと付き合うってことは考えられないけど片思いは悪くないって思えるようになった。

帰ったら真太郎と玲子さんに好きな人ができたこと、恋愛を怖いと思う気持ちが少し薄れたことを話そうと思って連絡を入れた。

(結婚式すごく楽しかった。今NYなんだけど帰ったらちょっと話したいことがあるから玲子先生と真太郎に会いたいんだけど時間あるかな?10月10日以降だと日本にいるからまた予定教えて)


ホテルで車を借りて青峰君が運転してくれてハンプトンをチェックアウトした

カフェでちょっと休憩してホテルを出るともう夕方で、少しづつお店の明かりがつき始めてキラキラしててすごく綺麗

「少しドライブするか?」

「いいの?」

「ずっとホテルじゃさすがに飽きるだろ」

青峰君がいれば飽きないけど……

ちょっとドライブはしたくて、行きたいって言うとホテルとは反対側に曲がってドライブに連れってってくれた。
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