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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

俺のとこにもエージェントから連絡が入ってて仕事を入れるなっつったにもかかわらず1件だけどうしてもって事だった


2日後に俺のスポンサー企業のCEO夫妻との会食らしくこっちとしても断るのはすげー厳しい
話の流れで今俺がNYにいることを言ったら向こうも今NYにいて食事を一緒にっつーことらしい
公式な仕事じゃねぇけどスポンサー企業をないがしろにはできねぇ

こればっかりはしゃーねぇな…

(ちょっと確認しなきゃ分かんねぇけど一人連れて行きてぇんだけど)

(ただの食事だから同伴は構わない)

黒須に聞くか…


黒須が電話をしてて、さつきのでかい声で黒須がバニーを着るとか着ねぇとか言ってたのが聞こえてたから、着るなら絶対写真を送らせようと思ったのに着る気はまったくねぇらしく一刀両断された

着ろよ
見たらやべぇって分かってても見たくなる


黒須がスマホを置いて連絡がひと段落したのを確認してから食事の件を切り出した

「なぁ…ワリィんだけど2日後の夕食でスポンサー企業との会食が入っちまって断れねんだ」

「あ、そなの?あたし一人でも全然大丈夫だからお食事行ってきて」

「あー…じゃなくて、お前も連れてきてぇんだけど」

「え?あたし⁉商談とかあるんじゃないの?」

「いや、ただの食事。向こうは夫婦で来るからこっちも同伴がいた方がありがてぇんだよ」

「私で大丈夫?」

「お前さえよきゃ頼みてぇ」

「じゃぁご一緒させて下さい」

にっこり笑って同伴を受けてくれた黒須はマナーもしっかりしてるし英語も俺よりできるからまったく問題ねぇ
それどころか自分の粗相の方が気になるくれぇだ

(1人同伴する。ハウスキーパーからタキシードのジャケット以外を受け取ってくれ)

会食だから適当な服装では行かれねぇし、場所も場所だからタキシードは必須だった


そーいや…
黒須はまだハンプトンをチェックアウトしてねぇな

「なぁ…ハンプトンチェックアウトしろよ」

「え?だって青峰君一人で寝たくなったらあたし野宿になっちゃう」

「なんねーから。勿体ねぇからもうこっちにいろ」

「ほんとにいいの?絶対追い出さないでね」

追い出す訳ねーだろ
なんで黒須ってこんなに鈍いんだよ
普通ちょっとは分かるんじゃねぇの??
初恋の女ってこんなに鈍いのか??


先は長そうだな…
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