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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


マイアミでの出来事の一部始終と大我に機内で聞いたことを話すと青峰君も大我と同じようにすごく険しい顔をした。


「あいつ…マジでモテるな…」

「ねぇ。何がそんなにかっこいいんだか全然分かんないよ」

「けど、黒須に何にもなくてよかった」

「大我がセキュリティに言ってずっと一緒にいてくれたから帰りまでそんなことがあったなんて知らなかったの。それにハンナが色々気を回してくれたから…」

あたしは仕事の最中にそれを知ったらきっと冷静ではいられなかった。

仕事を放り出して逃げいていた


“襲われる”


その言葉はあたしが逃げ出すには十分な言葉だったから


だからきっと大我は仕事の時には何も言わず黙ってあたしを守ってくれたんだと思う。


大我はいつだってそうやってあたしを守ってくれてる。

あの事が起きる前も
起きた後も

ずっとずっと大我は変わらずにいてくれてる

そういうところが大好きだけどこれは青峰君に対する気持ちとは全くの別物


「しょうがねぇから外出すんのはやめだな。こっちの部屋来るか?」



どうしよう…

行かないって言ったらここでバイバイだよね…

でも一人じゃないと寝れないんだよね

なら昼間だけ一緒に過ごす?
けどまた寝落ちなんてしたら最悪だしな…

それにペニンシュラとは少し離れてるし……
どうしよ…



「…い…おい!」

「はい!」

「そんな難しく考えんな。手は出さねぇし黒須が嫌なことは絶対ぇしねぇからこっち泊まれ」

「…でも青峰君…人と一緒に寝れないんじゃないの?」

「は?」

「BOSSから聞いた。この間電話してた時青峰君が話しかけてきたときにBOSSに青峰君の声が聞こえててその話の流れで聞いたの」

BOSSに片思いの相手を聞き出されたとは内緒にして色々端折って話すとちょっと気まずそうな顔をした




「隠すつもりもごまかすつもりもねぇから言っとくわ…」
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