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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


なんか青峰君すごい大我にこだわるけど、なんで?

大我と喧嘩でもしたの?

それとも…青峰君は大我が好き?

いや、それはないか。
だって青峰君は彼女がいたことがある訳だし、確かに仲はいいけどそういう親密さは皆無

「あの…青峰君ほんとに大丈夫?大我となんかあったの?」

「いや、そうじゃねぇよ(笑)」

「ならいいんだけど…」

ってそれよりもドレスのお礼しなきゃ!
もうなんでこんな大事なこと後にしちゃったんだろ。
会ったら一番最初に言おうと思ってたのに…


「あのっ…そんな事よりね‼ドレス、ほんとうにいただいていいの?」

「黒須のサイズになってただろ?」

「うん。ぴったりで驚いた。大体いつもお直ししなくちゃいけなくて…悲しいくらいぺったんこの体なの」


自分で言っててほんとにむなしくなる。

そして青峰君が巨乳好きだってことも思い出してしまう


「それも個性だろ。黒須はそのままでいんだよ」

コンプレックスを晒してるのに好きな人にそう言ってもらえるとそれだけで少しだけ自分を好きになれる。


いつもないものねだりしちゃうけど五体満足で好きな仕事をできるっていうだけでも充分幸せだよね。


それにコンプレックスが多い方が自分を好きになれる可能性もあるんだってパットがいつも言ってくれた。


そしてそれはあたしも実感してた。

ヨガやトレーニングを重ねるうちにできなかったことができるようになったり気になってたことが自然と気にならなくなってたり


大好きにはなれなくても悪くないって思えるようになっていった


この小さい胸だって今は好きじゃないけどきっといつか好きになれるかもしれない


それにもらったドレスは確かに直してあるけど大きく直せないデザインだってことは分かってた。

きっとこの胸のサイズだから着れたんだって思えばよかったってことだよね



今回は機会がないけどまたいつか一緒にお食事に行かれたらこれを着させてもらお



「そういえば、外出禁止って大我に聞いたの?」

「なんかトラブったって聞いたけど大丈夫なのか?」

「うん。多分。あたしのスケジュールは知らないはずだし、そもそも今は日本メインで仕事してるからそんなに問題ないと思う」

「つーか何があったんだよ?」



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