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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


朝起きたらすでに大我から写真が送られてきていた

メイク道具を全部持ってメイシーズでぎりぎり売ってた夏服を購入して空港までタクシーで向かった



(これで飛行機乗るからお迎えよろしくお願いします)

(わかった)


着いたら実際に大我の体と色合わせしたいと向こうには伝えてるからフライト中は大我の写真を見てどんな風にシェーディングを入れようかと鉛筆を使って紙に書いてイメージを膨らませていく



あくまで補助的なのか本気で作り込みに行くのかまだ分からないからどっちも想定して鉛筆を走らせる



日本だとしっかり打ち合わせしてから撮影に入るけどこっちだと打ち合わせより当日の感じで進められることも少なくない




3時間のフライトはあっという間で降りると同時にもわっとした暑さが体を包んだ


国内線のゲートを抜けるとすでに大我がいて、すごくごつい人にガードされてる




大我の前に立ちはだかる強面の人が大我に近寄ろうとする人を『近寄らないで』『写真は禁止』って言いながら牽制してる

近づけずに見ていたら、大我があたしに気づいて強面一人がこっちに寄ってきた

『お待ちしてました。騒ぎになりますので急いで車に乗ってください』

『はい』

もう結構騒ぎです…




「忙しいのに悪いな」

「ねぇなんでこんなに厳重なの?」

「俺が空港のところに降りるっつったらこうなっちまった」

マイアミはリッチな人たちが結構国内旅行とかでも使う地域のせいかみんなテンションが高いし、バスケ以外でもCMやらアンバサダーをやる大我はこっちでも知名度が高い


「もー過保護だなぁ。車まで一人で歩けたよ?」

「マイアミは危ねーんだよ」



さっきまで怖い顔してた人たちも、車に戻ると少し表情が和らいで握手をしてくれた。

今回の撮影は撮影風景もCMにするらしく3種類撮予定


「なんで制汗剤でそんな大掛かりなプロモーション打つのよ?新商品?」

「いや、なんかこの販売元の娘が俺のファンなんだってよ。その娘が企画したらしい。通りで断れねぇ訳だよな」

「…まさかその人現場にいる?」

「いるって話だ」

「やりにくすぎ…」

理由が好きだからで3種類もCM作るなんて会社としていいのかと疑問に思うけど報酬をもらう以上しっかり仕事はやらないとね
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