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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


初日を無事に乗り切って緊張から少しだけ解放されたのは全員きっと同じ。




BOSSはこの後も打ち合わせが立て込んでるから帰りは一人


帰る用意をしていたらさっきのモデルさんが声をかけてきた

『さっきは助かったわ。ピリピリしてて我を失って怒鳴り散らしちゃったけどあなたに笑ってって言われて冷静になれた』

『みんなこの日に全てを懸けてるんですから我を失ってしまうこともあります。気にしないで』

モデルさんは仕事が取れるかどうか分からないままコレクション開催地にオーディションに入る

選ばれなければ仕事はない

それに選ばれたとしても替わりはいくらでも待機してる

感じるプレッシャーは尋常じゃないってことは想像できる


『さっきのメイクの子、きっとあたしが怒鳴ったから失敗しちゃったのよね。明日は怒鳴らないわ』

『メイクも必死でやります。不手際があれば遠慮なく言ってください。』

『また明日ね』

『お疲れさまでした』


よかった…

あのメイクさん明日も使ってもらえるんだ

モデルさんもそうだけどフリーのメイクだって同じ
プレで仕事が取れても本番でしくじればその日で終わりってことは普通にあり得る


チャンスを与えてくれたモデルさんの期待にこたえられるかどうかは彼女次第。


一晩で気持ちを修正するのは難しいかもしれないけどチャンスを無駄にはできないってきっと彼女も分かってる。

それにきっと努力だってしてきてる


ライバルだけど応援する気持ちだってある。

だって張り合う人がいる方が絶対に楽しいから

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