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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰

黒須の仕事が終わればまた会えんのは決まったけど、同じ部屋で過ごすのは迷ってんのかOKはくんなかった。


もしや…雑誌の件でいじめすぎちまったか?
どっちにしても警戒心を解きほぐすことはできなかったってことだ


男に慣れてねぇってことは一目瞭然だし、警戒心が強いのは悪いことじゃねぇ



空気を変えたくてキャリーの事を持ち出すと二度手間になったとか言って謝られたけど、俺的にはツイてる。


正当な理由で2回も会えんならラッキー以外の何物でもねぇ

手間だと思ったら最初から迎えに来ねぇし、タキシードだって式場から送らせればよかっただけのことだ


会いてぇから口実を作ってんだよ。この鈍感!


いや…鈍感じゃなくてわざととぼけてんのか?

普通ここまでやりゃちょっとは気付きそうなもんだけどな…

気付いてて警戒してるって事か?


よく分かんねぇな…



まぁどっちにしてもすぐにどうこうじゃねぇから、次の事は次に考えるとして、フライト前に飯食っちまいてぇって思ってどうするか考えてたら、朝から黒須が何も食ってねぇことを思いだした。


聞けば食事を摂らなかった理由は緊張

このまま食わねぇつもりだって察して説教したら怒られたガキみてぇにしょんぼりしてた。

説教なんて柄じゃねぇけど、体壊してたらチャンスがあっても物にできねぇだろ

一生懸命やってんだから実力以外のことでチャンスをつかめなかったら勿体ねぇ


フィフスアベニューを散歩して色んなディスプレイを見る黒須の表情が少しずつ明るくなって笑って
それほど経ってねぇけど飯を食う気になってくれたから、気が変わらねぇうちに飯に連れて行った


黒須は内緒とか言いながらすぐバレる



嘘つけねぇんだろうな



ってことはやっぱ気付いててとぼけてんじゃなくて本当に分かってねぇんだな

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