第7章 近づく距離

あー、帰りたくねぇ。
ネロには会いてぇけど本気で帰りたくねぇ。

下まで一緒に行くという黒須を止めて部屋のドアまで行くと黒須もついてくるから我慢できなかった。



ここまで我慢してきたけどもう本当に限界だ。





抱きしめた黒須はカチコチになってたけど抵抗はされなかった



ホント…すげぇ楽しかった

こんな離れがたくなるなんて思わなかった



待ってますって可愛いけどちょっと硬い声が聞こえて、離したくねぇ気持ちをこらえて黒須を放すと、真っ赤になってフリーズしちまってた。



仕事とプライベートで全く顔の違う黒須


こいつならきっとやれる

実力じゃないなんて言ってたけど実力がねぇならBOSSだって呼ばねぇ
自信を持てっつったって多分無理だろうけど成功したら自信になる







最後に俺が言ったことが聞こえてたかも分かんねぇけど俺も余裕がなかった











空港についてそれを後悔した









やっぱ顔…見てくりゃよかった…