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最愛 【黒子のバスケ】

第25章 起憶


side青峰

「言ったな。なんでも言うこと聞けよ」

「聞くから…許して…」


マジでビビった

本気でどっか行っちまったのかと思ってすっげぇ焦ったのに奥の部屋から出てきたみさきは顔になんか張り付けてやがって…

どんだけ焦ったと思ってんだよ…
マジで勘弁しろ


一回マジで怒ってやろうと思ったのにみさきのしてるヘアバンドが可愛すぎて怒るに怒れなかった

黒いでかめの猫耳

あざといを通り越すとただただ可愛いってことを初めて知った

しかも耳だけならまだしもあのチワワ目とピンクのぷるっぷるの唇で“なんでもする”とか言いやがって…
ズル過ぎなんだよ!!

可愛すぎて怒れねぇとか俺もマジでアホ

だからアホついでにもっとアホなことさせてやる


「それでセルジオの真似しろ」

「…え?そんな事でいいの?」

「ちゃんとやれよ」

「何バージョンがいい?怒ってるときか普通の時か甘えてるとき」


鳴き方にそんなバリエーションあんのかよ…(笑)
まぁ普通のでもいいけど、ここはせっかくだし……

「甘えてるとき」

「分かった!じゃあ青峰君があたしの役ね!」


…は?
役ってなんだ…?
鳴き真似に役いらねぇだろ…

みさきの言ってる意味が分からねぇからそのまま座ってるとぴったりと横に座ったみさきがいきなり俺の膝に頭を乗せて腹にウリウリ頭をこすりつけ始めた

「にゃんにゃん♡ごろにゃん♡なでなでしてにゃん♡」


………

豹変しすぎで咄嗟に反応できなくて固まってるとまたウリウリと顔をこすりつけてきた

「なでなでしてにゃん♡」


これ…なでろって意味だよな……
役ってことは…そう…だよな……


ちらちらと俺を見てるのはなでろって催促だと思ってそっと頭を撫でるとぎゅっと俺に抱きついてトドメノ一言

「だいすきにゃん♡」


可愛すぎて今死んだ

こんなん普通に勃っちまうだろーが……

さすがにみさきの顔の近くでそんな風になりたくねぇから撫でるのをやめると普通にみさきも隣に座り直した


「ちゃんとやったか…「許してやる!」


許すだろ…

可愛すぎで心臓いてぇわ‼


「よかった……」

こんなんやらせられんなら脱走されんのも悪くねぇ

今回みてぇな時はマジで焦るからやめてもらいてぇけど普段は脱走させてこれもやらせてまたベッドに引きずり戻しゃ…


………最高…
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