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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


「もう見た」

もー!最悪



ソファからゆっくりゆっくり降りて…
















「どこ行くんだよ?」

「ん、えと…その…どこも行きません…」


雑誌を手に笑って近づいてくる青峰君と距離を取ろうとしたのにあっという間に距離を縮められて捕まった





「座れって」



肩を揺らして笑って、腕はがっちり腰に回って身を引こうとするあたしをあっけなくソファに引き戻した。





近い近い近いッ‼


こんな近くで腰に腕回されたまま座るなんて、ドキドキしすぎて無理‼‼‼
心臓がもたない!!






「そっ…そっそれは…大我のが見たくて買ったの!」

「へぇー、火神ねぇ」

女性向け雑誌だけどちょっとディープな内容で普段は買わないけど、大我が出てるから買ったのはホントだもん


青峰君のページは穴があくほど見てたのは事実だけど絶対言わない。

だって言わなきゃバレないし




「だって幼馴染だし撮影の事愚痴ってたし質問に答えるのも大変だったって言うから見たくなって買ったの!ほんとにそれだけだよ‼だって大我って好きな人いてもきっと教えてくれないからどんなこと考えてるのかなとか、どんな子がいいのかなとか興味があったの‼他のとこなんて読んでないし青峰くんのとこも見てない!本当に大我のしか見てないよ」

「へぇ。俺のページもあるんだな、これ」

「!……だっだだっ…だってっ、表紙にそう書いてあるし自分が取材受けたから分かってるでしょ」

「そーいや受けたような気もすんな」

「でしょ?でも読んでないよ。写真も見てない。ほんとに青峰君のは全然見てないから心配しないで‼」

「で、火神はどんなのがタイプなんだって?」

「おしとやかな人だって!青峰君は巨乳………」



















「へぇー。随分と俺に詳しいんだな、みさきちゃんは」



しまった…




もう…



なんで余計なこと言うの?


あたしのバカ
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