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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


side 青峰

「俺があの女のとこに行ったとき…これを使った」

「…………はぁ…」


怪訝そうな顔は相変わらずで何度も瞬きを繰り返して一生懸命に考えてるみさきに事のあらましを説明した


あの時のテツの提案は完璧だった
俺の屈辱を除けば

それと俺が置きっぱなしにしなけりゃ…

「青峰君が女性用の下着をつけて行けばいいんです。触られてもバレますし、脱がされたら間違いなくバレますから。ですが通常の下着では服の上からバレてしまいますのですごく薄いタイプがいいです。パトリックさんなら伝手があるでしょう」

「さすが黒子っち!天才ッスよ‼‼」


このテツの提案で俺はこの下着をパットに用意してもらった

赤なんて無理過ぎんだろ。


そんで異様に早い時間呼ばれたと思ったらパットが背中にメイクをし始めた

何を書いてんのか全然分からなかったけど、火神が“似てる”だの“うまい”だの言ってて完成したのを見せてもらったら背中にみさきの顔が描かれてた


『いい?ちょっとでも触られたらこの子に二度と会えないと思いなさい』


すげぇ似ててすげぇ綺麗

これがなくても触られるつもりなんてさらさらねぇけど一緒にいてくれてるような気がしてこの後に待ち構えてる嫌な時間も乗り切れる気がした


女用の下着なんて自分でつけたことねぇからこのスッケスケの下着はパットが俺に縛り付けた


見た目最悪

最高にキモイ

屈辱

沽券は枯渇

誰にも知られたくねぇこの訳の分からねぇ変態姿


爆笑の火神が俺を面白がって写真に撮りまくって俺はその上から服を着た



あの女と部屋にいたのはほんの数分だった

朝早くて飯を食ってねぇからっつってすぐにラウンジに移動してだらだらと味も分からねぇ飯を食ってた

みさきと食ったらなんでも旨く感じんのに何も味を感じなかった

飯を食い終わって部屋に戻らされて事あるごとに触ろうとしてくるあの変態女に体を作ってる最中だから触るなって何度も言ってるうちにライアンが迎えに来た


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