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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


sideさつき

みさきに中を確認しようって言っても怖いって言ってみないからあたしが見たらそれは白いレースでできた下着であることは間違いなかった


しかもレースは極薄スッケスケのちょーセクシー系でホックじゃなくて結ぶタイプ

これじゃ正確なサイズは分からないけど色仕掛けするなら結構いい仕事はしそう



だけどさ……


そもそも大ちゃんはこの部屋にみさき以外は入れないだろうし浮気もちょっとありえない


でもこれはみさきのじゃない



あたしも全然分からないけどみさきと同じ立場なら間違いなく大泣きする



この状況だけを見れば間違いなく黒なのに今の大ちゃんがそんなことするなんて全然思えない



みさきは大ちゃんにとって自分がすごく特別なんだってことをまだ理解してない

優しいのも大事にしてるのもみさきだけでカレンに対する態度の方があたしたちは見慣れてる


だけどみさきはそう思ってない

あのデレデレ優しい大ちゃんが普通でカレンへの態度は頑張ってるけど嫌いだから嫌がってるって見えてるらしい


大ちゃんはみさき以外の自分に寄ってくる女の人には基本あんな感じ



「大ちゃんとちょっと話せそう?」

「……うん…いつかは話さなきゃいけないと思うから…せっかくみんなで出かけようって言ってるのにごめんね…」

「それは気にしなくていいの」

「あの…少し遅れちゃうかもだけど青峰君と話してから行くから先に下で待っててもらってもいいかな…?絶対行くから」

「うん。わかった。車の時間は大丈夫みたいだから話したらおいで」


みさきはこういう時周りを巻き込んで自分の味方に付けようとしない

カレンなら間違いなく自分がいかに可哀想なのかってことをみんなにアピールしそうだけどみさきは大ちゃんとの関係に周りを巻き込んで大ちゃんを悪者にしようとはしない


こんな黒に近いグレーでも信じたいって思えるのはすごいと思うし心のどこかで大ちゃんが浮気なんてしないって分かってるから正面からぶつかろうって思えるんだよね



距離があるけど二人はちゃんと信じあってるからきっと大丈夫


まだ目がウサギみたいに赤いみさきにさっきの下着のショッパーを渡してバスルームを出てからみんなに詳しいことは言わずに大ちゃんだけを残して先にロビーに降りた
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