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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離



「俺が部屋まで送れないんだからダメに決まってんだろ」

「1人で戻…「ダメ」

「でも…」

「ダメったらダメだ」


これ以上青峰君の時間を邪魔したくなかったのに…


自分の部屋に戻ることは諦めたけどメイクだけは落としたくてバスルームのアメニティを見るとレンジングから基礎化粧品まで全部揃ってた


いくらスイートでも男性しか泊らないと分かっていれば女性のアメニティは用意されていないのが普通



もしかして…

お願いしてくれたの?


「あの…バスルームのアメニティ使ってもいい…ですか?」

「あぁ。お前のだ」



メイクを落とさずに寝ることなんてほとんどないけど、それをしてしまった翌日は肌に対する罪悪感がものすごい。


だけど今はメイクをしたまま寝たことよりも青峰君への罪悪感でいっぱいだった。


迎えに来させて、お買い物に付き合わせて、お夕食に上がり込んで…


挙句の果ての寝落ち
しかも靴も脱がさせてお布団にまで入らせてもらう


そしてわざわざ用意してもらったと思われるアメニティ



バスルームを出たらとにかくもう一度ちゃんと謝ろう



クレンジングとスキンケアをして大きく息を吐いてからリビングに戻った




「その格好じゃ休まらねぇだろ?ガウンあるんだから着替えればいいだろ」

「えっ…それは…」

確かにナイトガウンもあったけど…
あれだけっていうのは心許ないっていうか…恥ずかしいっていうか…

いくら色気がなくても…




「絶対ぇ覗かねぇし手も出さねぇ。だから着替えてこい」

なんて言っていいか分からなくて困惑してるあたしとは正反対にはっきり言う青峰君は多分呆れてる
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