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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


そうなの!?

そんなこと誰も言ってなかったのに
やっぱり効果が高いものはそういう側面もあるのね…


「ちょっとだけもダメかな?」

「二日も続けて食うのは絶対ぇやめた方がいい。鼻血出て仕事にならなかったら困るだろ?しかも背も縮む」

「え!?そうなの?!じゃあ、明日は諦める…」


あーぁ…せっかくの美容食なのに
食べれる時にいっぱい食べて綺麗になって、そしたら青峰君があたしのほっぺとか触りたいって思ってくれるようになるかなってちょっと期待してたのにな。

青峰君はすべすべの肌が好きだって言ってたし、これを食べてすべすべプルプルになりたかった。


「そんなにがっかりすんなよ……」

「うん…」

「寝不足は肌に悪いんだろ?寝ようぜ」

「そうだね。おやすみなさい」

「おやすみ」



明日も食べる計画は崩れてしまいそうだけど、あたしは青峰君といるときは基本肌の調子はいいからそれだけで良しとしよう。


だけど寝る前に言いたいって思ってたことを言いそびれちゃったから、お休みって言ったけどもう一つだけ言わせてほしい。



「だいすきだよ。背番号、本当にありがとう」

「俺がそうしたかった。愛してる」



ありがとうってあたしが言うといつも青峰君はこうやって返してくれる。

でもね、そう思ってくれたことにあたしはありがとうって思ってるんだよ。


誰かに言われたわけじゃなくて、青峰君が自分で決めることの中にあたしが存在していられるってことが幸せで嬉しくてありがとうって思うの。


愛してるって言葉と一緒に抱きしめてくれる腕にも力が入って、圧迫が心地いい。


腕が回りきらない広い背中にぎゅっと抱き付いて、あたしの大好きな匂いがする硬い胸に顔を押し付けた。


ここはあたしの場所

あたしだけの特等席

どれだけキレイな人でも、人間的に優れている人でも、青峰君があたしを好きだって言ってくれるなら、ここはあたしだけの特別な場所


世界で一人だけのあたしの特別な人


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