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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


「俺の可愛いWifeyが呼んでんだよ」


あいつ、呑んでねぇのに酔ってんのか?


すげぇデレた顔してスマホ見て、俺たちを気にすることなく青峰が部屋を出て行った。


「わいふぃー…ってなんスか?」

「結婚を考えて真剣に交際している女性の愛称です」

「けっっっっこん⁉⁉」

「いや、落ち着けよ。別にすぐって意味じゃねぇよ。けど青峰はみさきと結婚してぇんだと」


黄瀬はめちゃくちゃ驚いてっけど、俺は最初聞いたときからそこまで驚かなかった。


LAでのことを全部知ってるし、青峰の変わりようも多分俺が一番見てる。

「僕も正直少し驚きましたが、特に意外ではないです。青峰君は重要なことを決めるときはいつも直感に従って即決です。そしてそれを曲げない。黄瀬君だって青峰君がそういう人だって分かってるでしょう」

「まぁ…そうっスけど。でも、結婚とは無縁だってずっと言ってたから、驚いたって言うか…」

「お前だって同じだろ?結婚しない方が仕事がしやすいつってたけど、今もそうか?」

俺にはそう見えない。

みさきも言ってたけど、進藤と付き合う前の黄瀬より付き合った後の黄瀬の方が人気があるらしい。

黄瀬は仕事に手を抜いてた訳じゃないけどスカしたモデルだった。
雑誌もテレビも笑うことは少なくて、表情があんまり変わらなかった。

けど進藤と付き合ってから笑うことが増えて、仕事の幅も広がったし、ファンも増えた気がするって言ってた。


本人は意識してなくても周りには分かる。
いいパートナーを持つと自然といい方向に変わる。

ふさわしい相手であろうとする気持ちが行動を変えて、行動が変わると雰囲気も変わる。


青峰程分かりやすくはねぇけど、みさきだって変わった。

笑って照れて恥ずかしがって…でも青峰に甘えてる。
少しだけ雰囲気も変わった。


「いや、俺…実は、この仕事うまくいったら同棲しようかなって。美緒がいいって言ってくれたらだけど、もちろん適当に一緒に住むって事じゃなくて、結婚を見据えてって事で」

「やっぱお前もそうなんじゃねぇかよ。結局誰と付き合うかって事だろ。そんでこいつだって思ったら一緒に生きていきてぇって思うだろ?青峰は直感の人間だから人よりそういうのが早えーんだよ」

みさきもどっちかといえば重要なことは直感に従う。
みさきと青峰は似てないようで似てる。
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