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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


「無理無理無理っ‼‼‼スープは飲むからっ…食べれない‼‼」


もうさつきはちょっと泣いてる

「えーなんかおいしそうだよ。いい匂いだし牛は牛筋っぽいし豚のは普通にホルモンっぽいよ」


この罰ゲームはさつきはすっごい嫌がってるけど、あたしは意外と平気だった。

「ドロドロはみさきが味見したからさつきがスープ味見ね」

「美緒、絶対仕返しするからね!明日田中さんそっち行かせるから」

「それはなし‼‼」


美緒を睨みながら蓮華に透明なスープを掬ったさつきが、ちょろりとベロを出してスープを舐めた



「マズくは…ないし…むしろ美味しいけど、食べるのは絶対無理っ‼‼‼」

「みさき食べれそ?」

「なんで美緒はみさきには優しい訳⁉」


涙目で水を飲むさつきはこれ以上は多分本当に無理そうで、残りはあたしが食べることにした。

美味しいし美容にいいなら食べないなんて絶対ない



『あたしがあーんしてあげる』

『熱そうだからちゃんとフーフーしてね』

『OK』


スープを味見してさっきのドロドロを入れた方がおいしいと判断してそれを入れるとスープが白濁してとろりとした液体に変わった


「わ!とろとろになった‼すっごく肌によさそうじゃない?」

「「あ…うん……」」


ハンナがスプーンで牛のを掬ってくれたけど、まだ白いドロドロが混ざり切ってないない

「もっとかき混ぜて」

「みさき、あんた最高」

美緒は最初からずっと笑ってるけど、ハンナはあたしのお願い通りに入れ物の中をスプーンでぐるぐるかき混ぜてくれて、それのおかげでスープがさらにとろとろになった

それをハンナが掬ってくれてフーフーしてくれた


「えっ、ちょっと待って‼そんなおっきいの無理…入らないよ‼」

「入るよ‼いっぱい開いて‼」

「ヤダっ!撮ってるのにそんないっぱい開きたくない。恥ずかしいじゃん」

「だってちゃんと開かなきゃ入らないでしょ?」

「じゃあ前はやめて横から」


このお願いは聞き入れられた

爆笑しまくる美緒がカメラを交代して、大口を開けたところにハンナが入れてくれた。

『どう?』

うんうん……

口がいっぱいでしゃべれないけど…

美味しい


もぐもぐもぐもぐ


もぐもぐもぐもぐ


ごっくん


「ゴックンした?」

「うん!」

「感想は?」
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