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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


クッション買ってよかった……

ホテルのでやって壊されたら困る。
まぁ、そしたら青峰さんに弁償させるけどね。


息が上がったみさきが、気まずそうなのにキラキラ笑う顔は本当にすっきりしてて、黒子君の案は大成功だった。






「わ‼見て!あたし結構いいとこいってると思わない⁉107だって」

「確かに。でもこれはノーカウントだよ」

「えー…そうなのー?」

「クッションはズルでしょ」

「そっか。でもね‼ちょーすっきりするよ‼‼」


でしょうね。
その晴れやかな笑顔を青峰さんに見せてあげたいよ。
見てるこっちもスッキリだよ

けど、黒子君の話だとアドレナリンが中和されてとか言ってたけど……なんか話違くない?
今のみさきはなんか出まくってる。

汗はかいてるけど多分ちょっと激しすぎた。



これ撮ってたのバレたら絶対消してって言われるから今は内緒だけど、あたしはこれを見て余韻に浸る。


面白過ぎだし豹変しすぎ。
でもなんか可愛い…

小柄で華奢だってとこも本人は嫌がるから言わないけど、あたし的にはすごく可愛いしとにかく青峰さんを好きなみさきが可愛い。

さつきとハンナがパンチバックで遊んでて、呼吸が整ったみさきがペリエを飲みながらあたしの隣に来てくれた。



「美緒は?撮影平気?」

「平気って事もないけどエマは仕事以上のことはないよ?」

「そっちじゃないって分かってるでしょ?」


やっぱりバレてたか……

涼太と初めて一緒に仕事をした現場にいた先輩の田中さん。
部署は変わったけど英語ができて、本人が志願したこともあって今回のプロジェクトに参加してる。

担当は赤のフレグランスだけど、空き時間やこじつけの理由でちょいちょい涼太のところに行ってる。


「直接話したりって事ではないから別に何ともないし、あたしと涼太のことは知らないから、直接攻撃はされないけどね」

「でも嫌でしょ?」

「嫌だね。明らかに涼太に好意を持って近づきたがる相手にいい気はしない」

「ぶちまけちゃえば?」

「え?でもみさきに比べたらさ…」

「こういうのって比べることじゃないよ。嫌なら嫌でいいじゃん。それにさ、今日はストレス発散会でしょ?」


恋愛初心者のみさきに言われちゃうなんてね

確かに比べることじゃないのかも


「じゃ、あたしもぶちまけちゃう」
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