第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ
「みさきー!お疲れー!」
「お疲れー‼」
出迎えてくれたさつきはもう運動する用意万端で、すごく可愛いスポーツウエアだった
「心拍数気をつけろよ」
「うん。時計してるから大丈夫」
「後でな」
「うん」
送ってきてくれた青峰君にバイバイして部屋に入ると、もう他の2人も来ていた
「おつかれー‼契約済んだ?」
「お疲れ!意外にもすんなりね」
黄瀬君のTシャツなのか、オーバーサイズのTシャツを着て多分ショートパンツ履いてるけど美脚丸出しの美緒。
『お疲れ!ミサキも早く着替えて‼』
『下に着てるからすぐだよ』
自分のだと思われるショート丈Tシャツとショートパンツでこっちも美脚を見せてくれてるハンナ。
この4人だとあたしは明らかに貧相だけどそんな事全然気にならない。
そして出迎えてくれたもう一つの人間大のもの。
このクラシックなホテルには不似合いすぎるそれはストレス解消パンチバック。
しかも測定できるパットとグローブ付き
あたしはメイクだから万が一にも手を傷めないようにってグローブまで用意してくれたらしい
「今日はこれでストレス解消ね!テツ君ってホント最高でしょ?」
「黒子君最高すぎ……本当にありがとう‼」
運動ってこういうことね!
これならあたしもできるし心拍数の制限も緩くなったから結構思いっきりやれそう。
それにこれは確かに女子だけで集まってやるから思いっきりできる。
さすがに青峰君の前だとちょっと恥ずかしい。
「これドベは罰ゲームありだからね」
「なに⁉」
罰ゲームがあるならなおさら本気でやる。
絶対負けられない
「ここの中華すっごく珍しいものあるって知ってる?」
「え、知らない」
『牛、豚、羊の………』
「あはははははは……‼‼‼‼」
「OK?」
「OK‼」
ここで中華食べたことあったけど、そんな料理があるなんて全然気づかなかった。
あたしは中華料理だとお肉を選ぶことはほとんどないから知らなかった。
しかも珍味っぽくて罰ゲームとはいえ、どんなものなのかちょっと興味はある。
「食べる動画撮って彼氏に見てもらう特典付きね」
「えぇ?!それは……」
「だってそういうのあった方が燃えるでしょ?」
「確かに。けどそんなの絶対見られたくないんだけど‼」