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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


分からねぇ…
全然分からねぇ…

とりあえず俺の勘違いだって事なのか?

いや、けど勘違いではねぇ
みさきは俺といられねぇ時だけ可愛いこと言って甘えてくる


「けど俺らは圧倒的に雨が多いだろ?」

「そうだね。だけど雨と晴れが逆転してもあたしの甘えたはいつでも一定だから雨の前ばっかりってことはないの。だって雨を降らせたいから洗車しようとはならないでしょ?」


やべぇ。また分からねぇ…

けどみさきの恋愛観が変わってることだけは確かだった


脳が引き起こす勘違い
無駄なこと
無駄な時間
誰も好きになりたくない
絶対誰にも好きになられたくない


苦しそうに話したみさきが、ニコニコして俺とのことを話してくれてるのを見ると、この時間を無駄だとは思ってなさそうですげぇ嬉しかった。


「まぁそうだな。雨降ってほしいから洗車するってことはねぇな」

「でしょ?だからそれをそのまま当て嵌めると、一緒にいたくないから甘えるってことになっちゃうでしょ?人間は印象に残ったことを引きずるの。だから普段あたしが甘えるよりこうやって別行動になる前に甘えることの方が青峰君の印象に残ってるって事なの。あたしは通常運転で甘えたです!」



言い切ったな…
かわいー

女に甘えられて可愛いとか愛おしいとかみさき以外なら全然ねぇけど、みさきは可愛い

仕事の時と違い過ぎだけど、こういう可愛いとこを知れる関係でよかった



「あ、でもね、疲れてるとか一人になりたいとかあったら我慢しないで言って欲しいの。甘えるの大好きなんだけど、青峰君が無理しない範囲でって意味で……」

言い切ったくせしてちゃんと俺の事も考えてくれて、自分で言ったくせに照れて
こんな可愛い女甘やかしたくなるに決まってんだろ
みさきが俺に甘えてくれてんだって分かるとすげぇ満たされる


「甘えてぇなら我慢しなくていい。俺はお前と一緒にいる時間が一番癒される。今日もホントは行かせたくねぇけど、女だけで面白れぇ事すんなら俺はいない方がお前も楽しめるだろ?ぶちまけて来い」


「ありがとう!でも夜は絶対一緒に寝ようね」




また可愛いこと言いやがって

何がマーフィーだ……
絶対ぇ違げーし



話しながら歩いたせいですでに2周してたから、3週目でさつきの部屋のチャイムを鳴らした。
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