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最愛 【黒子のバスケ】

第24章 ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


分かってて?

あたしなんか変なとこした⁉
今喋ってただけだよね?

「お前って、絶対ぇ一緒にいられねぇって決まってるときばっっかそうやって可愛いこと言って甘えてくるよな。わざとだろ」

「……」


青峰君の可愛いのツボが全っ然分からない。
確かにこの後別々だなって思うと甘えたいなってなるけど、あたしは基本甘えてるし甘やかされてる。

だから多分あたしはいつもこんな感じだけど、青峰君がそう感じてるだけ


「わざと…って言うよりこれはマーフィーの法則だと思うの」

「はぁ?!誰だよそれ」

「有名な心理学者だよ。わかりやすく言うと、えーっと、車洗うと雨が降るって思わない?」

「それはある。ほぼ降る」


あたしもそう思ってた。
車洗うと絶対降るのは勘違いじゃないって思って、日本で車を買った後にちょっと自分で実験した。

断然晴れの日が多かった

「でもね、もうそれが潜在意識なの。日本の統計だからアメリカだとズレるしLAだったらもっと少ないんだけど、平均して年間の雨降りは120日、洗車の頻度は常に1か月に1度と仮定すると、ひと月に雨が降る日は10日、降らない日は20日でしょ?。もうここですでにその洗車した後はほぼ雨が降るって仮定は崩れるの。人間は経験則や潜在意識に残るのはいいことよりも悪いこと。だから洗車した後晴れてる日の方が絶対多いのに、洗車の後に雨が降ったって思いこんじゃうの」


「………お前さ……それさっきの話と関係ねぇだろ」

「え?あるよ。あたしと青峰君が一緒にいる時間を晴れとして一緒に過ごさない時を雨とするの。それであたしの甘えは常に同じだから洗車の頻度。一緒にいられないことがマイナス要素だと仮定するとあたしが甘えるときは一緒にいられないってことが青峰君の潜在意識と経験則に刷り込まれる。ね?当てはまるでしょ?」



なんかこんなことを言ってると青峰君もあたしと一緒にいたいって思ってるでしょ?って言ってるみたいだけど、そう思ってくれてたらいいなって願望でもある


それに青峰君があたしを同じ部屋に泊まらせてくれるのは、あたしと一緒にいたいって思ってくれてるからだって思いたい。

あたしたちは飛行機に乗らなきゃ会えなくて雨の日が多から、会いたいけど会えないって時間が続いて恋い焦がれて、やっと来た晴れからまた雨に切り替わるときに余計に相手が恋しくなる。
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